和視協18年度点字教室


               平成18年度 点字教室
                          担当: 書記  澤田留司
期日    :平成18年6月11日 日曜日
場所    :ふれ愛センター 3階 研修室1(市内紀広町)
時間    :13時〜15時30分
参加者数  :付き添い共で25名
内容    :(1部) 松下美和子先生による「新しい点字標記について」の講演
       (2部) 点字競技会

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 今年の6月と言えば、巷では4年に1回しか開催されないサッカーのワールドカップ・ドイツ大会に人々は熱中し(ジーコ・ジャパンチームは残念ながら1次リーグで1勝も出来ずに敗退してしまったが…)、プロ野球も中盤にさしかかり、それぞれのひいきのチームの勝ち負けに毎日喜んだり悲しんだり…。
 私もその中の一人には違いないが、私にとってもっとこの時期でないときくことのできない嬉しい便りがある。
それと言うのは、花の便りだ。
雨に似合う花といえば、それは「紫陽花」と言う人も多いけれど、私は花菖蒲が大好きである。梅雨のこの時期、小雨に煙る中、ちょっとうつむきかげんに咲いているそのさまは、一株もよし、また数百万株もの花菖蒲が集まって色とりどりに咲き誇るその様は、実に圧巻だろうと想像をめぐらすところだ。
ちなみに、我が和歌山市にも加太に淡島汀菖蒲園・椿園というのがあったが、2003年の秋に閉園してしまって残念だ。
 さて、そんな中、少しマンネリの気来はあるものの例年通り上記のような様式で今年も点字教室を開催した。
ひとつの行事を任される時、担当者としてやはり一番気になるのが「はたして何人の人が参加してくれるか?」と言うことではないだろうか。
私もその例にたがわず、それが一番気がかりだった。
しかし、多少の希望はあった。なぜなら、今年度は初めて「会員外の人にも参加を呼びかけてみよう」ということで、和歌山市が毎月市民の皆さんに出している市の広報誌「市報」の点字版に点字教室へのお誘いの案内状を同封してもらうという試みをしたからだ。
で、成果はと言うと、世の中はそうはあまくなく惨敗だった。
が、会員の中で点字使用者が50数名で、そのうちの参加者が20数名、約半数の出席を得たと言うことだから、これはこれでまずまずというところか?
 そんな中、嬉しいこともあった。
というのは、盲学校から将来は教員になろうかという現役バリバリのKさんという生徒さんが出席してくれたと言うことと(もちろん会員外)、Mさん(盲聾者)が何十年ぶりかで通訳のTさんの手助けをえて参加してくれたというのは実に良かったと思う。
 次に内容にも触れておこう。
まず、1部は松下美和子先生による「新しい点字標記について」の講演。
松下先生に講師をお願いするようになってから今年で早3年目になるが、先生も私たちを前にして点字の新しい標記についての講習はさぞやりにくいことだろうと思う。なぜなら、講習を受けている生徒の多くが新
しい標記には良い印象をもってはいないということを知っているはずだからで、いろいろと工夫していただきありがたい!
先生はわきあいあいと、そして分かりやすい講習会にしていただけるので嬉しい。
これからもよろしくお願いしたいと思う。
 次は、休憩を挟んで2部の点字競技会という事で、2種類の競技をしてもらった。 
一つ目は「こ」と「た」を1分間にいくつ書けるか、二つ目はあ行、か行、さ行の15文字だけを使ってしりとりを一人で考えて、2分間にいくつ書くことが出来るかという「はやがき」の競争。
この2種目の合計点で順位を争った。
その結果は、2位と3位はいつもの顔ぶれだったが、さすがに現役は強く、1位は盲学校の生徒さんだった。
聞けば、点字競争の前年度日本チャンピオンだとか。すごい人が和歌山にいたものだ!
 
ひとつ気になることがある。
それは、賞品に3億円が当たるかもしれないという宝くじを出しているからだ。
もし、当たっていたら1割は会の方へ寄付をお願いします。そうすれば、向こう100年間ぐらい会費無料ということになるので…。
何はともあれ無事に行事が終了出来て良かった。
 来年度もより多くの人のご参加お待ちしています。


講演の初めの部分の録音も少しだけですがMediaPlayerなどでお聞きになれます。

















写真1 担当の澤田さんの挨拶
写真2 畠中会長の開会挨拶
写真3 講師の松下先生
写真4 受講風景1
写真5 受講風景2
写真6 受講風景3
写真7 盲聾者の会員にブリスタで通訳





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