●      白   い   杖    第35号



                      平成19年3月発行
                  和歌山市視覚障害者福祉協会
                   和歌山市神前285−16

● 目次

  巻頭言 
  和視協この1年 
  平成18年度市当局等への要望 
  お知らせ 聞いてみませんか和視協発行のテープ 
  18年度社会見学を実施して 
  和視協文芸大会作品応募作 
  会員の声 
    粗大ゴミは宝の山 
    私のゴミ出し作戦 
    社会見学に参加して「そうめん作りの体験」 
    社会見学 奈良での手延べ素麺と
    野鳥の森の散策に参加させてもらって 
    独り言 
    白杖に頼って 
    新聞はパソコンで読むべし 
  お知らせ サウンドテーブルテニスをしてみませんか? 
  ノロウイルスにご注意を 
  和視協おたのしみ懸賞クイズ 
  編集後記 


● 巻 頭 言

                      会長 畠中 常男

 早いもので、今年も木々が芽吹く季節となりました。 図らずも会員の皆様方より会長職を拝命して一年、福祉の分野につきましては知識が乏しく、会員の皆様や先輩役員の方々のご指導・ご助言を仰ぎつつ努めてまいりました。
 以前より私は、視覚障害者は情報障害者であると認識しておりまして、情報過多社会とも言えます現在、一般健常者と、私たち視覚障害者の間に存在する情報デバイドを、いささかでも改善するのが、私の使命であると考え、活動してまいりました。
 なんと申しましても「点字」は、私たち視覚障害者にとって一番大切なメディアです。
 他の新しい様々な媒体が普及しつつあるとは言え、自らの体で読み書きできる文字は、文化的な日常を送る上で欠くことはできません。
 毎年行っております点字教室の開催を始め、和視協では皆様のご同意を得て、昨年5月に点字プリンタを導入し、この機関誌を始め、会が発行する文書や資料を速やかに印刷し、お送りできるようになりました。
 また、かねがねお願いしておりました、市の障害福祉課へ点字プリンタを導入する件についても、昨年4月に実現し、市より送られてくる文書についても一部点字化がなされるようになりました。
 全ての視覚障害者が、点字や普通字を活用できれば良いのでしょうが、人生半ばで光を失った方や、その他の理由で、どうしてもままならないことがあります。 そのようなとき、補完的に大切なメディアとなるのが録音媒体です。
 また、補完的な側面とは別に、比較的短時間でまとまった情報を伝達できる優位性もあります。
 当会では、以前より和歌山グループ声のご協力の下、「声のニュース和歌山」などのテープ刊行物をお届けいたしておりましたが、昨年4月より、会と会員の皆様との連絡をより密にするため、「声の和視協からのお知らせ」を発行いたしております。
 また、昨年4月に、市民に配布された防災マップや、バリアフリーマップのテープ化も実施いたしました。
 今後とも朗読ボランティアの方との協力関係を深め、皆様への情報提供に努力いたしたく存じます。
 一昨年、私たち視覚障害者の存在と主張を、少しでも一般社会の皆様方にご理解いただくと共に、会員相互の情報交換の場として、当会のホームページが開設されました。
 このホームページをはじめ電子メディアは、たいへんバリアフリーな一面を持っておりまして、障害を持つ個々人の状況に応じた利用が可能であります。
 たとえば、今こうして漢字カナ交じりの文書を書いております私自身も、全く目の見えない視覚障害者でありまして、電子メディアの普及した現在であるからこそ、このようなことも可能となりました。
 この新しい媒体を、先人の努力により築かれました私たちの文化の基盤となる点字や、録音媒体と共に、皆様とご一緒に、推進・活用してまいります。
 昨年4月に一部施行され、また、10月より本格的に実施された障害者自立支援法ですが、なかなかその全貌を理解しにくく、また、障害者が自ら負担する金額も、実施する市町村の財力や認識によって差があり、今、最も力を傾けて対応しなければならない課題であります。
 中でも、私たち視覚障害者にとっては、「外出支援」と「家事援助」、また、「補装具」と「日常生活用具」の給付が最も重要な課題であると考えております。
 私たちの力を結集して、少しでも暮らしやすい明日のために、がんばって行こうではありませんか。
 最後に、力不足の私を、ご支援、ご指導下さいました皆様方に、心より感謝申し上げますとともに、残された任期を全うできますよう、お力添え下さいますようお願いし、巻頭言といたします。


● 和視協この1年

平成18年度事業実施報告
書記 澤田 留司

 平成18年4月2日(日) ふれ愛センターにおいて
 13時より定期総会を行う。 出席者38名、委任状22通。
 @平成17年度事業ならびに決算報告(承認)。 A18年度の事業計画ならびに予算審議(承認)。 B一般提案。 C役員改選。
 会長(決選投票 畠中常男 新)22票、次点 山嵜景生、16票。
 副会長:北口豊(立候補)、 山嵜景生 13票、次点 松下淳二
 幹事:松下淳二 22票、 山崎昇平 18票、 次点宮本克二。

 4月23日(日) ふれ愛センターにおいて
 9時30分より執行部会、11時より理事会を開く。
 理事会の冒頭で、会長より会計に幸前勇氏、 書記に澤田留司氏が任命され、承認された。
  13時より、市身連主催の 代議員総会に出席。
 畠中常男氏が、連盟副会長に就任。

 5月10日(水) ふれ愛センターにおいて
 18時より市連盟主催の理事会に出席。

 5月14日(日) 市連盟の福祉大会に参加。
参加者は 付き添い共で44名。 行き先は、ミシガン号による琵琶湖クルージング、水生植物園。

 6月11日(日) ふれ愛センターにおいて、
13時より点字教室を実施する。 参加者は付き添い共で25名。
 1部、松下美和子先生を講師に迎えての「新しい点字標記について」の講演。 2部、点字競技会(点字の「コ・タ」)の速書き、50音のあ行、カ行サ行の15文字だけを使っての一人しりとり書き。
  同日、点字教室終了後執行部会を開く。

 6月18日(日) 新宮市で行われた県視協主催の文芸大会に参加。 和視協は、団体2位。

 7月8日(日)  ふれ愛センターにおいて13時30分より 福祉学習会を実施する。参加者は付き添い共で40数名。
 内容:消防所より救急救命士をお招きし、AED(自動体外式除細動器 )の使用法他、救急救命に関するお話と実技を受講した。
  同日、福祉学習会終了後執行部会を開く。

 7月23日(日) 総合福祉会館で行われた県連盟主催の囲碁・将棋大会に参加。

 8月4日(金)  ふれ愛センターにおいて、18時より行われた市連盟の理事会に出席。

 8月13日(日) ふれ愛センターで行われた市長杯争奪将棋大会に参加。 団体戦2位、名人級で大取氏優勝、A級で仁坂氏優勝、B級で作畑氏優勝。

 8月27日(日) ふれ愛センターにおいて、13時より理事会を開く。 同日、ビッグアイにおいて行われた県視協の点字講習会に参加。

 8月31日(木) ふれ愛センターにおいて、18時より行われた福祉対策協議会(対市交渉)に執行部が出席。

 9月3日(日)  白浜町民センターにおいて行われた県連盟の福祉大会に参加。 
席上、連盟会長より幸前勇氏が、橘賞を受賞。

 10月8日(日) ふれ愛センターにおいて、13時30分より行われた市連盟主催の第1回教育講座に参加。 内容:ウインナック株式会社取締役社長 谷口鎮夫氏を講師にお迎えし、「自立への挑戦」の講演を聴く。

 10月20日(金) 市民会館小ホールで行われた市社協の福祉大会に出席。 席上、寺本津規子氏が社会福祉功労賞を受賞。

 10月22日(日) 社会見学を実施する。参加者は、付き添い共で31名。 内容:福祉バスを利用しての 日帰り小旅行、行き先は奈良市の山本めんゆう館と奈良市野鳥の森。

 11月12日(日) 田辺市市民総合センターにおいて行われた県視協の幹部研修会へ、福祉バスを利用して20名出席。

 11月19日(日) 田辺市市民総合センターにおいて行われた盲女性生活訓練事業に参加。

 12月3日(日) ふれ愛センターにおいて、13時30分より文化研修会を実施する。参加者は 付き添いともで約60名。
 内容:1部 和視協文芸大会参加の俳句・川柳の成績発表と表彰。
2部 和歌山県民謡研究会の皆さんをおまねきしての歌、三味線と踊りの観賞会。
 同日、山崎昇平氏が市長より厚生援護功労者賞を受賞。

  12月9日(日) アバローム紀の国において、16時より行われた市連盟の理事会および幹部研修会に執行部が出席。
 同日、総合福祉会館において行われた県視協の部会委員会(紀北の部)に、会長が出席。 また、和歌山県身体障害者卓球選手権大会にも出場しています。

 平成19年1月21日(日) ふれ愛センターにおいて、13時30分より幹部研修会を実施する。参加者は、付き添い共で約50名。 今回は一般会員にも呼びかけ、市障害福祉課より、小松副課長をはじめ3人の講師をお招きし、@「視覚障害者への外出支援と家事援助について」。 A「視覚障害者に対する補装具と日常生活用具について」の講演を聞く。
 同日同所において、15時30分より、執行部と休部中の女性部で活動再開のための話し合いを持つ。 席上、寺本氏、北山和代氏、河野氏、畠中志津子氏が新役員となり、再スタートする。

 1月28〜29日(日、月) 白浜町白良荘グランドホテルにおいて行われた県身連の幹部研修会に山嵜副会長が出席。

 1月30日(火) 宮地良和氏の奥様、真由美氏が、県知事よりファミリーサポート功労賞を受賞。

 2月4日(日) ふれ愛センターにおいて、13時30分より和視協教養講座。 内容:講師に羽山京子先生をお招きし、「冠婚葬祭のマナーについて」の講演を聴く。 受講者は、付き添い共で約40名。

 2月18日(日) ふれ愛センターにおいて、13時30分より行われた第2回目の市連盟教育講座に参加
 内容:講師に県消費生活センター職員をお招きし、「上手な断り方を学びましょう〜今、高齢者が狙われています」の講演を聴く。

 2月25日(日) 県視協の部会委員会に出席。

 3月11日(日) ふれ愛センターにおいて、13時より18年度最終理事会を開く。

 3月27日(火) ふれ愛センターにおいて、18時より行われた市連盟最終理事会に出席。 

 その他、機関誌「白い杖」の発行はもとより、会の諸連絡文の作成や行事の際の資料作成に使用する点字プリンタの購入、「声の和視協からのお知らせ」をテープ・メール・点字での発送開始、そして、諸問題発生の折には、適時関連行政に対し要望、あるいは交渉をするなど、日々前進をしています。

 最後に、これまで、各分会長の方々のご苦労で執行部からの連絡をすべての会員の皆様にお伝えしておりましたが、その労を少しでも軽減できたらと、テープ版に加え、メール版もほぼ同時に配信しておりますので、インターネットのメールアドレスをお持ちの方はもちろん、携帯電話のアドレスをお持ちの方も、アドレスを執行部までご連絡いただければ幸いに存じます。 どうぞご協力よろしくお願いします。


● 平成18年度市当局等への要望
  執行部

 本年度、当会より、和歌山市等に対し、以下のような要望を出しました。

     1 平成18年度福祉対策協議会にて
 今年度の福祉対策協議会へ、当会から以下の4点を要望しました。
 @ 市の障害者採用枠の年齢制限を緩和していただきたい。
 A 視覚障害者に対する情報提供の充実を図られたい。
 B 障害者自立支援法に基づくその利用料の1割負担を軽減されたい。
 C 福祉タクシー利用券の枚数の増加をお願いしたい。

 上の要望に対し、以下の改善がありました。
 @ 視覚障害者に対する情報提供の充実を図るため、バリアフリーマップのテープ化に当たって、市より、カセットテープの現物支給がありました。
 A 防災マップのテープ化を和歌山市総合防災課が行い、希望する市内の視覚障害者に配布しました。
 B 当会を始め、多くの障害者団体からの要望があり、自立支援法における自己負担額が、改善傾向にあるようです。

 その他の事柄についても、機会あるごとに交渉しております。
 また、他団体からも、以下のような要望がなされました。

   肢体障害者協会要望事項
 @ 市役所本庁舎東玄関の中扉が引き戸であり、車椅子使用者は扉を開けられないため、改善してほしい。
 A 道交法の改正による駐車禁止は、タクシー運転手が介添え中や障害者自身の運転でも罰則となるのか。なるとすれば改善していただきたい。
 B 自家用車を使用する人には、福祉タクシー利用券の代わりとなる、ガソリン券などを支給していただきたい。

   聴覚障害者協会要望事項
 @ 障害者自立支援法施行により、手話通訳者派遣事業が、市町村事業として実施されるが、地域生活支援事業が10月以降も後退せず、今までどおりの実施をしていただきたい。
 A 盲ろう者(ろう盲者)向け通訳ガイドヘルパー制度を整備していただきたい。
 B 障害福祉課との懇親会を開催していただきたい。

     2 その他の要望事項
 その他、会員の皆さんより、いただいた要望事項についてご報告いたします。
 以下、要望・執行部の対応・結果の順に列挙いたします。

 要望1 和歌山駅前の、地下広場へ降りる階段に点字ブロックが敷設されていないので、改善を望む。
 対応  市へ調査依頼 執行部で調査
 結果  市・執行部の調査結果 敷設済み

 要望2 点字毎日のフロッピーディスク版にも、価格差保証を。
 対応  市へ要望 執行部で調査
 結果  市の回答 現在、全国的にもそう言ったケースが無い。 
 執行部調査 当市においては現在、点字版、年間2万円が4千円に毎日新聞社へ問い合わせたところ、フロッピー版については、全国でも例がないとのこと。

 要望3 和歌山バスの行き先表示で、前方のみに記載されている系統番号を、乗車口横の案内板にも表示を。
 対応  和歌山バスへ確認と改善を要望する文書を出す。
 結果  和歌山バスによれば、全車両の乗車口横の案内板にも、系統番号を記載しているとのこと。 もっと見やすい表示を願う旨の文書を再度出す。

 要望4 市障害福祉課周辺の、点字ブロックに不備があるので改善してほしい
 対応  市へ要望。
 結果  市より改善工事を行った旨の回答あり。 執行部でも改善を確認

以上、微速前進ではありますが、皆さん方からのご要望に添うべく努力いたしております。
 今後とも暖かいご支援をお願いいたします。


● お 知 ら せ

 聞いてみませんか、和視協発行のテープ
 執行部

 現在、和視協では、和歌山グループ声のご協力の下、以下のテープを発行しております。 多くの皆様方のご利用をお願いいたします。

 @ テープ版「ニュース和歌山」
   ニュース和歌山株式会社が発行する「ニュース和歌山」紙を録音したテープで、原則として週1回の発行です。
 A 声の和視協からのお知らせ
   和視協から各分会長を通じて、会員の皆様にお知らせする事柄を録音したテープで、必要に応じて随時発行されます。
 B 声の広報・厚生
   社会福祉法人日本盲人会連合が発行するカセットテープ『声の広報・厚生』の複写テープで、配布は声の広報・厚生発行の都   度となります。

 以上ご紹介いたしましたテープ刊行物を、聞いてみたいと思われる方は、各分会長
、または、執行部までご連絡下さい。

● 18年度社会見学を実施して
  企画担当 副会長 北口 豊

 本会のメイン行事の一つであり、会員の皆様方も心待ちにしていただいている「社会見学」は、毎回その行き先選びや内容について担当者としては頭を悩ませるものの一つでありますが、今回は、昨年度に希望多数で、担当者の怠慢から準備が遅れて実現できなかった奈良の三輪素麺山本の「手延べ素麺体験」というのに照準を決めておりましたので、その選択には苦労せず、年度初め間もない頃から予約を入れ、福祉バスの手配も済ませ、参加募集も定員になりしだいうち切るということを前言していざ募集開始。 2〜3名のフライングが出るほどの盛況振りで、定員の32名は募集開始3日で完了。 改めてその反響に驚きました。
 10月22日は絶好の行楽日和に恵まれ、出発予定時刻より1時間以上早くにほとんどが集合場所に集まり、出発。
 素麺延ばしの体験については、何名かの会員からもその感想が投稿されているので、詳細は割愛し、終了後参加者から聞いた意見をインタビュー形式でまとめてみました。

  社会見学どうやったかな?
◎良かったよお!私らみたいな年寄りにも丁寧にやり方を教えてくれたし、ほんまに楽しかったでえ(Mさん)
◎素麺てソバみたいに平たく拡げて細く切るのやと思ってたけどあんなに団子から延ばすとはしらなんだなあ(Mさん)
◎もらって帰った自作の素麺美味しく食べたよ、粉を落とすのに苦労したけど美味しかったねえ、手あかの塩味がちょうど良かったんかなあ(笑い、Mさん)
◎指導者の人達の対応が良くて、感心したねえ、我々の他にも障害者や子供達もたくさん来るのやろねえ(Kさん)
◎付き添ってくれたヘルパーさん達もずいぶん楽しめたようで、こんな仕事ならまた行きたいって言ってました(Mさん)
◎バスが小さいから希望者全員が参加できないし、多少自己負担が増えても補助席を使わずにゆっくり座っていきたいから、大型観光バスをチャーターするような企画も考えてよ(Yさん)
◎京都の方に新しいライトハウスができたようで、次回はそこの見学なども考えて欲しいな(Kさん)
◎野鳥の森は話しには聞いてたけど、いまいちだったねえ(Sさん)

  等々のご意見を聞きました。
 Yさんのご意見にもありましたように、福祉バスは小さいので、窮屈な思いをします。 観光バスをチャーターするとなれば、参加者の自己負担も増えることなどから、行き先の選択が、出した額に応じて、参加される方々に満足していただけるかというようなこともありますね。
 以前は弱視の会員も多く、ご家族の応援があるくらいで、なんとか実行できていたようですが、ご存じの通り、執行部全員が全盲者というような状況の中、ヘルパーさんやボランティアさんが付き添ってくれるようになって行動面ではスムーズになった反面、どうしてもバスの定員があるため、お断りしなくてはならないこともあり、ご迷惑をかけるのが担当者としては心苦しく思います。
 最後に、道中無事に我々を運んでくれ、いろいろとご親切な配慮をしてくれたバスの運転手さん、仕事とは言え折角の日曜日に依頼者の手引きをしていただいたヘルパーさん達に紙面をお借りして感謝申し上げて終わりにします。 ありがとうございました。

● 和視協文芸大会作品応募作
  文化部長  北口 豊

 本会には、文芸部として、俳句を楽しむ「若竹」と川柳を楽しむ「ドングリ」の二つの愛好会があり、本年度よりそれぞれご専門の先生を講師にお願いして作句を楽しんでいます。
 それでは、素麺延ばし体験に因んで募集した「食べる」という課題での川柳と、秋の季語を使った俳句を、以下に紹介します。

     川 柳 の 部     課 題  「食べる」
                 選 者  三宅 保州先生

      優 秀 句
   思い出の母の手料理祭寿司  (薫)
(評)祭りになると母ははりきって得意の押し寿司などを作ってくれたもの。それを帰省した家族みんなで「おいしいおいしい」と食べて、母の嬉しそうな顔。 そんな思い出も今は昔。祭りになる度に懐かしく思い出される。そんな場景が彷彿させる温かくてペーソスもある佳句です。

   またかいな低カロリーという手抜き  (途夢太郎 とむたろう)
(評)「何やこのお粗末な手抜き料理は」「何言ってるのあなた、あなたの健康を考えて低カロリー、減塩、減糖してるのよ」食卓でのやりとりが聞こえて来るようです。 「またかいな」と「手抜き」という表現が効いています。 江戸時代からの川柳のユーモアとほろ苦さがある佳句です。

   手術後三分粥にも舌鼓  (孝雄)
(評)点滴だけに耐えてきたがやっと三分粥の許可が下りた。 そのうまさと快方に向かいだした喜びに思わず涙されたことでしょう。「三分粥」にその思いが凝縮されています。

    秀 句
  手抜きして買ったおかずに舌鼓 (照明)
  食べてみて食べず嫌いを後悔し (照明)
  朝はチン昼は外食夜もチン (一歩)
  食べること夢の中でも口動く (俊恵)
  食べたいがヘルスメーターにらんでる (和代)
  食べてみてひと味違うプロの味 (和代)
  ああしんど年甲斐もなく食べ過ぎて (道)
  食べること忘れぬ内に子に願い (つむ代)
  スカートのホックはじけたバイキング (孝雄)


  俳 句 の 部        選 者  渡辺 町子先生

    優 秀 句
    北山 和代
  百舌鳥高音所狭しと洗ひもの (秀句)
(評)女性らしい生活感のある一句になっています。所狭しと積まれた洗いものに百舌鳥の鳴き声はふいに甲高く響いたことでしょう。上下を入れ替えれば更によくなりますね、
  久々のバス旅行なり秋暑し
  秋晴れや語らひつつのバス旅行

    真鍋 つむ代
  遠き日に仰ぎし月光眼裏(まなうら)に (秀句)
(評)かつて眺めた月を今は眼裏に思い浮かべているのですね。いま、眼裏に見える月光は遠い日に仰いだ月よりも何倍も美しく輝く月光であると思います。
  空青く三輪の鳥居を仰ぎし日
  失明の月見の夕餉丸き芋

    宮原 俊恵
  蜜柑園半時甘き香の中に (優秀句)
(評)日の辺りのいい蜜柑山でしょうね。甘い香りの中に真っ黄に熟れた蜜柑が想像できてとてもいい句と思います。
  虫の夜客の寝息にラジオ消す
  枝豆の皮笊に積み話し積む

    米崎 道
  土手に咲くコスモスの花夕日刺す
  いろいろなバラの香りがよく匂ふ
  草村に露草可憐に咲いている

    松本 薫
  思い出の母の手料理祭り寿司

    市川 和郎
  刈田道(かりたみち)ヘルパーと行く散歩かな
  ピーナツや夕餉の際に皮を剥く
  金木犀俄か茶室の片隅に

    丸山 孝雄
  天高くハングライダー峰を超え
  庭ごとに金木犀の路地を抜け
  廃校の錆びたぶらんこ秋茜

    澤田 留司
  右手(めて)に杖左手(ゆんで)に孫の秋彼岸
  言霊と百舌鳥の高音が右左
  ガイヘルの手が教えけり秋桜 
(注 ガイヘル:ガイドヘルパー 手引きする者の意)

    北口 豊
  微睡み(まどろみ)の夢の何処かで鳥威し
  汽笛まで近く聞こゆる冬隣(秀句)
  痩せ犬の背に牛膝二つ三つ
(注 牛膝:いのこづち「ひっつきむし」と呼ばれる草の種)

     短 歌         河北分会  宮原 俊恵
 古里の同窓会の席に会ふ幼なじみと心寄せ合ふ
 終い湯に姪と肌寄せ沈み居て湯気分けて来しチャルメラ聴きて
 活気満つジングルベルに背を向けて寂しく眠る甥の墓行く


● 会 員 の 声

 粗大ゴミは宝の山
 弘親分会  三井戸 久子
 皆様こんにちは。何方様もお元気でお仕事に趣味にとお励みでしょうか?。 ところで、とうとう私の所へも何か書くようにとのご命令を受けましたが、どうも世間知らずの私。 筆下手の私なので、はたと困りました。 そこで、今でも思い出すとおかしくなる体験談を書いてみようかと腹を決めました。
 しかし、これは今から十数年前のことですから、古くさくて皆様にはちっともおかしくも面白くもないとは思うけれど、少しの間ご辛抱ください。
 ある時、うちの近くに(そうですね約50メートルくらいかな)に「粗大ゴミ」が置いてあることを見つけ、早速夫婦で夜10時頃から夜な夜な出て行き、現場へ着いて触ってみると有るわ有るわ! 洗濯機類、自転車類、机、夜具類、扇風機その他諸々。
 そんなの私たちは不用なので陶器(瀬戸物)やコタツ掛け、タンスなどが見つかった時はまず汚れているかを確かめます。
 それらが全部新品と思うほどきれいなので喜び勇んで拾い、拾ったものを主人の作ったオリジナル「荷車」に積み込んでガラガラと引っ張りながら家に帰ってくるのです。
 このように書くと簡単に思われると思いますが、以外に時間がかかり、時には朝の6時過ぎたりします。
 粗大ゴミは2・3日そのままにしてあるので、次の日も拾いに行くのです。 特に主人は熱心で、タンスを一棹拾って(引き出しは一つ一つ抜いてあります)例によって車に積んで帰る途中、車からタンスの引き出しが落ちてしまって後で探しながら拾いもどる時もしばしばありましたね。
 いつだったかは折角拾った「キューピーさん」を落としてしまい、それも探しながら拾いに行ったりして笑ってしまいました。
 おかげさまで拾ったタンスは四つあって、今でも健在で使っていますよ。 ある時は女の人が腰掛けて使う鏡台も拾い、これも今私が使っています。 しかし、元々お古だから時折具合が悪くなる時もあるけれど、そんな時主人が「待ってました」とばかり、直ぐに修理してくれるので、いついつまでも使えそうです。
 なにしろ彼はなにより「大工」が好きだからです。 今はさすがに歳のせいで大きなものができなくなってがっかりしているようですが…。 とにかくあのゴミの中からあれこれといっぱい拾っていた頃が楽しかったと思っています。 本当に家のベランダは宝の山で足の踏み場もなかったほどでしたね。
 こうして書いていると懐かしいです。 良い思い出になりました。 皆様の中にもご経験がおありでしょうか。

 私のゴミ出し作戦
 河北分会  南部 照明
 賢明な和視協の皆様も、市で決められたとおりゴミの分別をしておられることでしょう。
 私はビール大好き人間で、抜いた栓は一所に置いていて、缶・瓶の日に棄てます。 瓶やペットボトルにシールが貼ってあればはがしますし、取れない時は水に漬けておきます。
 ゴミ出しカレンダーに書いてありましたが、飲み終えて後、中を洗います。 それも食器を洗った濯ぎ水で洗います。 べつに汚くはないと思います。 それを乾かしてゴミ袋に入れます。
 以外に知られていないのがスプレー缶で、しっかり出し切った後で必ず穴を開けることで、これをしないと爆発して焼却炉を傷めると聞いたことがあります。 物によっては金属かペットボトルか触っただけでわからない時は、ヘルパーさんに訊いてから棄てますし、その機会にヘルパーさんにも忙しいのを承知で分別を頼みます。
 ビールの栓も見せてできれば家へ帰ってもやって欲しいとよけいなことまで言います。 蓋も取り外せるものは取って棄てます。
 それもこれも私が暇だからできるのかも…。


 社会見学に参加して「そうめん作りの体験」
 東和分会  北山 和代
 皆さん素麺はお好きですか?私は夏には冷やし素麺、冬にはにゅう麺とよくいただくほうです。 何気なく食べている素麺があれほど手間がかかり作られているとは、初めて知りました。
 秋の一日早朝よりバスにて奈良県の三輪素麺山本に行ってきました。 そうめん作りを体験させてくれるというので私も参加させてもらうことにしました。
 バスは満員だから早く行かないと補助席になってしまってはと早い目に出かけました。 その待つ間次々やってくる人達とお喋り、やがて乗り込みました。 現地まで約2時間揺られ、暖かく迎えられました。
 最初にそうめんのできるまでの説明を聞き、それから順番にそうめん作りの体験となりました。
 私は初めてのこと出来るかなあ、失敗しないかなあ等々思いながら恐る恐るやっていたようで教えてくれる向こうの職員の人に「もっと自信を持って」と言われ、力を入れてやりだすと気持ちよくできあがりました。 「できました」と言われ、嬉しくなり、喜びさえ湧いてきました。
 それにしても、あれほど手間がかかっているとは知らなかった、これではまああの細いそうめんの一本さえ粗末には出来ないなあと実感しました。
 自分の作った分はおみやげに頂き、昼食にはプロの一味違う美味しいにゅう麺をいただき、本当にきて良かったなあと思いました。
 その後野鳥の森に行き、色々な鳥の声を聴いたり、咲いている花を触ったりして楽しみ、帰りのバスに戻りました。
 おみやげ物の店にも立ち寄り、各自色々買い求めていました。帰りのバスの中では抽選会や簡単なクイズを行い、それぞれ景品をいただき、有意義な一日が終わり夕方帰ってきました。
  「秋暑し わきあいあいの バスの旅」

 社会見学 奈良での手延べ素麺と野鳥の森の散策に参加させてもらって
 東和分会  丸山 孝雄
 私が和視協の社会見学に参加させてもらったのはずいぶん久しぶりになります。
 今回素麺に釣られたわけではないですが、昨年から支援費制度を利用させてもらっていて、外出時にガイドヘルパーさんにお願いできるようになったからです。
 当日も、自宅に7時50分に迎えにきてもらって、ふれあいセンターまで歩きました。 バスが8時30分に出発して高速道路を快調に走って、10時半には三輪そうめん山本「麺ゆう館」に到着しました。
 初めにそうめんが出来るまでのビデオを見せてもらいました。 小麦粉・塩・水だけで出来ること、またこねて伸ばしてから寝かせてを繰り返して36時間もかかるそうです。
 いよいよ最後の手延べ素麺の体験です。 80センチほどの2本の棒に、30センチほどの間隔に子供の小指ほどの太さの素麺を8の字の形に何回も重ならないように巻いたものを2メーターまで引き伸ばしました。 最後はあの細い素麺になりました。
 伸ばす時には切れないかと最高に緊張しました。 お土産に自分が伸ばした生の素麺をもらってきて、にゅうめんにして食べましたが美味しかったですね。
 昼食後のヘルパーさんとの散歩や野鳥の森の散策などで、万歩計は7キロをカウントしていました。
 和視協の執行部の皆さんありがとうございました。

 独 り 言
 城東分会  北口 豊
 昨今のコンピュータ機器を初めとする文明の力の開発に伴い、かなりのことが機械でできる世の中になり、21世紀に突入してますますその勢いが加速するだろうことは想像に難くないですが、そんな中で、私が最近「これは優れものだ」と感心した物が幾つかあります。 それも、マイコンなどを登載した高価な文明の機器ではなく、アイデアというか、ごく日常生活の中で生まれたもののように思われるものです。 
そんな幾つかをここに紹介して皆様のご意見や感想も拝聴したく思います。
 その一つ目は、室内用ブーツです。 冬になって足腰の冷え込む頃となり、暖房が欠かせなくなると、どうしてもエアコンやストーブの力を借りることになります。 
また、皆さんのほとんどが生業とされている三療業は人様相手のサービス業ですから来院してくれた人に寒い思いをさせるのはマイナスイメージとなるのは言うまでもありません。 しかし、私の治療院のようにいつ予約の電話が鳴るかも知れないような小規模治療所では1日中エアコンやファンヒーターを入れっぱなしにしていると、ランニングコストが高くなり、ましてや原油価格の高騰の折り、私が開業した当時には18リットル当たり500円台だったものが昨年からはその3倍近くにも跳ね上がっています。 また、昨年当たりから「ウォームビズ」などと銘打っていわゆる「ババシャツ」だの「ももひき(和歌山弁ではばっち?)」などというものの価値が見直され、爆発的な売れ行きとも聞きます。 だからそこで、私も経費節減と時流に乗り遅れないようにと家業の予約の電話が入ってからヒーターの電源を入れることにし、この原稿を書いてる時のようにパソコンの前に座ったり、机で雑用したりする時は、ヒーター類は消しています。 しかし、そうなるとやはり室内でも寒い日には10度前後にまで下がりますからこれはたまりません。
 そこで、特に足の冷えを防止できるものはないかとあちこち探してみたところ、ありましたありました。 室内用の防寒ブーツ。 フワフワの毛足の長い素材で作られたボアスリッパは、以前からありましたが、それだといわゆる足部は暖かいけれど、足首から上とかかとから上の後部は冷気がスースー。 それがこの商品はいわゆるブーツタイプですから下腿の下3分の1くらいまではすっぽり隠れ、とても暖かく快適に過ごせます。 素材もスポンジの上にボア生地をかぶせたようなものから、中に羽毛を入れたものや、コーデュロイ(昔のベッチンとかいう生地ですか?)からできた膝下まである長いタイプのものまでありました。 値段も数百円から2千円程度で購入できるようです。 ただ、たしかに暖かいのですが、欠点としては、着脱がやや面倒、基本的には女性用ということでしょうか、サイズがやや小さめだということぐらいでしょうか。
 二つ目は、結束バンドです。 これは読んで字のごとく、束ねて結ぶための合成樹脂性の紐です。 元々は電線を整理するためにまとめて結ぶように作られたもので、その道の人たちはかなり以前から使っていたのでしょうが、これが使い方で我々にも非常に便利に使えることがわかりました。 たとえば、私が気に入ったのは、我々がよく手にする点字プリンタで打ち出された印刷物、左端に20個ほどの穴が空いていますが、その印刷物を閉じる際にこれを使います。 開いた時に窮屈にならない程度に締め付けて固定します。 この他には、古新聞の束を作る時や園芸用の花の杖を固定したり、とにかくそんな場合に今までなら針金や荷造り紐で苦労して括ったものが、少しの力で引っ張るだけでギュッと締まり、一度締め付けてしまうといくら引っ張っても抜けたり緩んだりはしません。 短い時には、何本でもつなぎ合わせることもできるし、余分な部分はハサミなど(爪切りを使えば奇麗にカットできます)を使って取り除けば良いのです。
 この結束バンドとは、紐の内側に横に切れ目が細かい間隔で並んでおり、その紐の端をリング状にするための小さい穴が空いていて、その穴の中に紐の切れ目にはいるような突起物があって、それがその切れ目にはいると抜けないような構造になっているのです。 言葉で説明してもちょっとわかりにくいですが、とにかくすごい発想だと思います。 それが、百均ショップで長さ数センチのものなら200本ほどが袋に入って売られていて、用途に応じて30センチくらいの長くて太いものまであり、柱になにかを結びつけたりするような場合にでも使えるタイプのものもあり、アイデア次第で使用法はひろがると思います。
 これを使ってちょっとした網棚や鳥かご・小物入れなど、百均ショップで揃えた材料を使って作れるものを集めた本なども出版されているようです。
 欠点としては、1度使用したものは、2度と使えないこと、リング状にしたものを小さくする方には幾らでも強く締め付けられるけれど、逆に締め付けすぎたから緩めようとすることつまり逆戻りはできないことです。 だから、よく確認点検してから締め付けるようにしなくてはなりません。 いたずらに指などに巻き付けて締め付けたりすると大事になりますからくれぐれもご注意を。
 三つ目は、商品名「ウォーターウォッシュ」です。 人間は年齢に応じて、俗に1番目に歯、次に眼、そして「あれ」の順に衰えてくると言われていますが、2番目の眼は我々にはもうこれ以上衰える人も少ないでしょうし(笑い)、3番目の「あれ」も個人差があるので、ここでは差し控え、別の機会(本会の幹部研修会かなんかで)に専門家のお知恵を拝借するとして、歯のことについてちょっと触れてみます。
 私は自慢ではないですが、子供の頃から、歯と足の短さでは自信がありました。しかし、50の声を聞く頃から、歯そのものより歯茎がプクッとふくれて痛くなったり、妙に口臭が気になったりといわゆる歯周病の症状が目立つようになり、とうとう下の門歯を1本抜くはめになってしまいました。 歯科医に聞いても「きちんと歯磨きをしなさい」とか、「あまりつまようじを使わないように」とか、「ビールの栓など口で抜いたりしないように」などとしか指導してくれません。
 そこで自分なりに、入浴時に指で歯茎のマッサージをしたりしていましたが、それも忘れがちで、何か良いものはないかと探していたところ、水流で歯茎のマッサージや歯間の掃除をするというものがあると知り、家電量販店に行ってみました。 すると電動歯ブラシなどと一緒にそれも並んでいました。 それは1リットルほどの水を入れるタンクと、小さなポンプと、細いホースと、水を飛ばすノズルからできていて、タンクにためた水を飛ばして歯茎に当てるようになっているものです。
 これは、歯列矯正の機具を装着した人が歯の掃除をするために考案されたようですが、これを使うようになってから歯茎の腫れはめっきり減りました。 ちょっとややこしいなと思ったらこれを使うと腫れはひどくならず知らぬ間に消えてしまいます。
 欠点としては、けっこう水しぶきが飛ぶことでしょうか。 コードレスの充電タイプのものもあるので、入浴時に持って入れるようなものであれば、しぶきも気にせずに使えますね。
 参考までに前二者よりはやや高くなり1万円前後でしょうか。
 以上最近私が気に入って使っているものを幾つか紹介してみましたが、皆さん方もこいつは良いぞと思ったものがあれば教えてください。 我々視障者が、健常者に負けないように毎日を快適に過ごせるための工夫やグッズを見つけるのもおもしろいものですね。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 白杖に頼って
 河北分会  真鍋 つむ代
 最近は何処へも一人で行けない私ですが、ガイドヘルパーさんやレッツの方々の御陰で、また、視覚障害者の会の御陰で折に触れての催しがあって年々歳々あちこちに連れていただけるので大変嬉しく思っております。 
 会長さん初め役をしてくれるお方のご苦労に感謝しております。
 先日、貴志川線が新しくなり、四季の里公園となって山の会の方が毎年1回障害者のために奉仕してくれる催しに参加しました。 お友達3人が車いすで、だいたい平地でしたが、池もありまた大樹もあり、枯れ芝の上も歩き、気持ちよくしばらく椅子に休憩して、ちょうどお昼になるからと引き返し、豚汁とパンまで、妊婦のお腹のようになるまでいただきました。
 雑談の後、私一人に4人の人が付いてくれて、後ろから押して舵取りやブレーキを、また、前では2人の人が引っ張ってくれるなど、一人のためにこんなにたくさん奉仕してくれてありがとうございました。 私は申し訳ない心で愛の尊さに両手でこの愛を零してはならない。 真心と理性によって神の愛護は目に見えないけれど、人の心は神の愛の心を受け止めて不幸にならず幸いな人生の終焉(しゅうえん)を迎えられたらと祈りするばかりです。
 会長さん初め役員様方の護仁お願い申し上げます。
 乱筆乱文お許しください。

 新聞はパソコンで読むべし
 投稿者 名無しの権兵衛
 日々、国内はもとより、世界中より報ぜられるニュースは大量で、テレビやラジオでの報道は、その一部にしかすぎません。 なんと言っても、広く、また個々のニュースを詳しく知ろうと思えば、新聞に軍配が上がります。
 しかしながら残念なことに、私たち視覚障害者にとって、一般に発行されている新聞は、利用しにくいメディアの一つであります。 まず、私のような全盲者にとって普通の新聞は、窓ふきかゴミ捨て、それから荷造りの詰め物ぐらいにしか利用できませんし、また、弱視の方でも、広い紙面から、目的の記事を見つけるのには骨が折れます。
 多くの方々のご苦労もあり、点字やカセットテープなどでも、新聞や雑誌の代替刊行物が発行されてはおりますが、その製作と校正、また、郵送などに手間と時間がかかり、手元に届くころには冷めたコーヒーか、気の抜けたサイダー状態となっています。
 まー、こんな状態で長く生きてまいりましたので、我々の情報入手と言うのは「こんなものか」と諦めてはおりましたが、近年、パソコンなる高級文房具を手に入れてから、昔年の悩みが大いに解消されました。
 まず、パソコンなんて、その取り扱いが難しく、誤って操作したなら、後ろの方から火でも出そうな気もしておりましたが、単に新聞を読む程度でしたら、いくつかのキーを押すだけで、目的を完遂できます。
 次に、予想を超えた早耳であります。 今までは、テレビやラジオの報道が、ダントツに早いものと信じておりましたが、パソコンを使っての新聞の閲覧は「超ハヤイ」。 さっきパソコンで読んだニュースを、テレビやラジオで聞くことも、珍しいことではありません。
 それから、なんと言っても嬉しいことに、記事を選んで閲覧できると言うことです。 テレビやラジオですと、あまりおもしろくないニュースでも、次の記事を聞くために、甘んじて聞き続けることに相成ったのですが、パソコンを使えば、自分の知りたいジャンルや記事を選んで聞くことができます。
 と、まー、いいことばかり書き連ねましたので、いささか眉に唾する方もおいででしょうが、とにかく「百聞は何とやら」、是非是非ご体験を。


● お 知 ら せ

 サウンドテーブルテニスをしてみませんか?
 北口 豊
 サウンドテーブルテニスってご存じですか。 以前、「盲人卓球」と呼ばれていたもので、少しルールが変わり、「サウンドテーブルテニス(STT)」と名前も新しくなりました。
 このスポーツは、卓球台やピン球やラケットは以前のものをそのまま使用します。
 大きく変わったのは、
 1 サーブの時に、ボールとラケットを10センチ以上離し、打球音を明確にさせ   ること。
 2 ラケットと卓球台の角度を60度以下にしてはならない。
 3 サーブも含め、ラリー中の打球音が奇麗に明確に聞こえなければ「ホールディ   ング」と見なされる。
 他には以前のルールと大差ありません。 ラケットをかぶせられなくなったため、強いスマッシュが打ちにくくなり、それで、高齢の人にでも楽しめるようになりました。 この程、市のふれ愛センターに卓球台を置いていただけるようになり、それを機会にその愛好会なるものを結成し、健康増進と運動不足解消に皆さんに自由に楽しんでいただけたらと考えています。 愛好会にご興味のある方は、
  電話445−6851  北口まで連絡ください。


● ノロウイルスにご注意を
 編集部
 この「白い杖」が皆さんのお手元に届くころには、もう下火になっていることと期待いたしておりますが、この文章を執筆しております現在、ノロウイルスが猛威をふるっております。
 カキフライが大好物の私にとって、なかなか辛いこの秋冬であります。
 そこで次のシーズンに備えて、「ノロウイルス」の対策について、インターネットを使って調べてみましたら、厚生労働省の以下のページに詳しく有りました。
 全部ご紹介できればいいのでしょうが、ちょっと分量が多すぎますので、特に大事だと思われる箇所を抜粋・編集してご紹介します。
 厚生労働省:ノロウイルスに関するQ&A
 http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

 Q1: ノロウイルスによる胃腸炎はどのようなものですか?
  A: ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。 健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
 ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。 従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
 1 患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
  @ 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
  A 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないように
    しましょう。
  B 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広
    げないようにしましょう。
 2 特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部ま
   でしっかり加熱して食べましょう。 また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌
   しましょう。
 Q2: 食品中のウイルスを失活化するためには、加熱処理が有効とききましたが
     どのようにすればよいですか?
  A: ノロウイルスの失活化の温度と時間については、現時点においてこのウイ
     ルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、正確な数値はありま
     せんが、同じようなウイルスから推定すると、食品の中心温度85℃以上
     で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。
 Q3: 手洗いはどのようにすればいいのですか?
  A: 手洗いは、調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の
     汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにして
     いても)には必ず行いましょう。 常に爪を短く切って、指輪等をはずし
     石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。 すすぎ
     は温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭き
     ます。 石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありません
     が、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれや
     すくする効果があります。
 Q4: 調理台や調理器具はどのように殺菌したらいいのですか?
  A: ノロウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありま
     せん。 ノロウイルスを完全に失活化する方法には、次亜塩素酸ナトリウ
     ム、加熱があります。
 調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃
度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。
 また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分
以上の加熱が有効です。

 まだまだご紹介したいのですが、紙面の関係上どうぞご容赦を。


● 和視協おたのしみ懸賞クイズ

 次のそれぞれの問題に下に挙げた選択肢の中から正しいと思うものの記号を選び、それを並べかえて春の花の名前にしてください。
 応募は、平成19年4月末までに北口までお願いします。
 正解者には豪華賞品をお送りします。

問1 このほど特許庁より地域ブランド商標として、和歌山県自慢の特産品として、
   次の七つの品が選ばれました。
すさみ町の「ケンケン鰹」 みなべ町の「南高梅」 みなべ町の「備長炭」 日高地方の「紀州うすい」 有田地方の「有田蜜柑」 下津の「下津蜜柑」 そして後一つは何?
ア. 湯浅の「醤油」    イ. 海南の「漆器」
ウ. 和歌山の「なれ鮨」  エ. 和歌山の「和歌山ラーメン」
オ. 橋本の「ヘラ竿」   カ. 湯浅の「金山寺味噌」

問2 昭和36年に開園し、昨年8月31日に45年の幕を閉じた草分け的存在だっ
   た奈良市のテーマパークは何処?
キ. あやめ池遊園       ク. ドリームランド
ケ. アドベンチャーワールド  コ. 東映映画村  

問3 唯一の国産双発プロペラ機として、親しまれた旅客機が初飛行から44年間を
   経て昨年9月末に引退した。その飛行機の名前は何?
サ. YS11       シ. コンコルド
ス. ボーイング727   セ. タケコプター

問4 現在の和歌山県知事は誰?
ヤ. 仁坂吉伸    ユ. 南方熊楠    ヨ. 大橋建一

問5 昨年末のNHK紅白歌合戦で大トリを勤めた演歌の大御所は誰?
ラ. 北島三郎    リ. 五木ひろし    ル. 細川たかし
レ. 川中美幸    ロ. 森進一

 応募先:北口 豊  電話445ー6851 〒641-0013 内原871ー9
     Eメール owlmail_from_northernmouth@ybb.ne.jp


● 編 集 後 記
 今号も 機関誌「白い杖」(第35号)を最後までお読みいただきありがとうございました。 会員の皆様方のご協力により、なんとか発刊することができ、スタッフ一同感謝いたしております。
 今回は、パソコン操作に不慣れな北口が編集を担当させていただきましたので、その作業にも何度もつまずきながら、スタッフの皆さんに支えられて発行にこぎ着けることができました。
 ご承知の通り、会員の減少や補助金の削減により、逼迫する会予算よりできるだけ支出を少なくするために今号から朗読グループ「声」の皆さんのご協力により、テープ版の発行も可能となりました。
 活字版に関しては、スタッフ全員が点字使用者ということで、レイアウトや誤字のチェックがままならず、空白部にかわいいイラストなどを挿入したりしてそれなりのものが作れたらより良い機関誌になるのでしょうけれど、悲しいかなそれも適わず、ミスプリなどがあるかも知れませんが、読者の方々の寛大なお気持ちでお許しいただき、編集後記といたします。



  和歌山市視覚障害者福祉協会機関誌「白い杖」(通巻第35号)

  発   行   平成19年3月
  発 行 者   和歌山市視覚障害者福祉協会
  編集責任者   畠中 常男  
          電話 472ー7872
          〒640-8314 和歌山市神前285ー16
          Eメール hatakenaka@jtw.zaq.ne.jp

  編集スタッフ
  畠中 常男  幸前 勇  澤田 留司  北口 豊



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