和歌山市視覚障害者福祉協会機関誌
     白い杖 第40号(平成24年3月発行)

        目次

 1. 巻頭言

 2. 和視協この1年を振り返って

 3. 平成23年度和視協女性部事業報告

 4. 支援事業所の調査を終えて

 5. あがらの広場
    5-1 iPodTouchと遊ぶ
    5-2 サピエと点字
    5-3 和歌浦ベイマラソンに参加して
    5-4 車椅子の体験
    5-5 本当にあった怖い話
    5-6 心はぽかぽか

 6. 文芸の広場
    6-1 「ドングリ」句集から
    6-2 「若竹」句集から

 7. お楽しみ懸賞クイズ

 8. 編集後記


   製作・発行:和歌山市視覚障害者福祉協会
   〒640-8314 和歌山市神前285-16 電話073-472-7872
   ホームページ・アドレス http://washikyo.org/

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        巻頭言

                    会長  畠中 常男

 まずこの一年、皆様方からの和視協に対するご支援とご協力に深甚なる謝意を申し述べます。
 さて少し話は大きくなりますが、我が国のみならず世界的に経済成長の先が見えなくなっております。また和歌山をはじめとする地方の台所は地方交付税だよりの財政であります。こういった状況下において私たち障害者の生活基盤を支える福祉制度は、いうまでもなく国及び居住する地方の財政に依存しております。
 平成18年度以来、和視協の会長職をお引き受けしてから早6年、また昨年からは和歌山市身体障害者連盟の会長をも務めることとなりましたが、この不況下にある社会の中で私たち障害者を取り巻く環境は、決して穏やかなものではあり得ないことを痛感いたしております。
 よく衣食足りて礼節を知ると申しますが、福祉制度の充実は社会全体が豊かで、一人一人の心が十分寛容であることが前提です。
 折しも私たち障害者が、それぞれの地域で安心して生活できる環境を整備するための、仮称「障害者総合福祉法」が今年制定される見通しです。また政府は「社会保障改革本部」を開き、社会保障と税の一体改革の素案を決定しました。これからの何年間は世界や我が国の行き先だけではなく、私たち一人一人の生活環境にとっても、たいへん重要で大きな変革がもたらされる時期となります。
 このような変革期にあってこそ、私ども「和視協」をはじめとする福祉団体の活動がより重要なものとなります。
 会員相互の親睦を深め、結束を強くし、また、情報収集をたくましくして、皆様と一緒に、この難局に立ち向かってまいりたいと存じます。

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     和視協この1年を振り返って

     平成23年度事業経過報告

                    書記  坂井 勉

平成23年
4月 3日 和視協23年度総会 ふれ愛センター
出席者44名 委任状29通
議 長:宮本克二・西中利明氏 
東日本大震災被災者に対する募金 総額56,806円

4月10日 県視協女性部総会 (田辺市)

4月24日 和視協執行部会 和視協理事会 市身連代議員総会
ふれ愛センター

4月29日 県視協部会委員会 県総福

5月 8日 市身連福祉大会 京都府立植物園 他

5月19日 市身連理事会 ふれ愛センター

5月21日 県身連評議員会・理事会 県総福

6月 5日 和視協点字教室 ふれ愛センター 参加者31名
テーマ「盲学校の歴史と、点字について」 講 師:松下 美和子氏

6月18日 県身連理事会 県総福
役員改選 会長に吉田氏(肢体協会)再選

7月 3日 和視協教養講座 ふれ愛センター 参加者40名
テーマ:「骨無し魚(ほねなしうお)について」
講師:川常物産株式会社 
 ・支援施設アンケート委員会開催

7月26日 第1回市身連創立60周年記念式典準備委員会
ふれ愛センター 平成24年10月21日(日曜日)に開催決定

8月 2日 市身連第2回理事会 ふれ愛センター 

8月 7日 鍼灸の日街頭キャンペーン 業界との共同活動
JR和歌山駅・南海和歌山市駅前
 ・県視協点字講習会 県総福 「点字プリンタ・点字ディスプレイ」

8月28日 和視協執行部会・第2回理事会 ふれ愛センター

8月30日 和歌山市福祉対策協議会 ふれ愛センター

9月 1日 和歌山県障害者雇用支援月間街頭キャンペーン
JR和歌山駅前
  ・県当局との話し合い ビッグ愛

9月 7日 市身連結成60周年記念第2回準備委員会 ふれ愛センター

9月11日 県身連 福祉大会 上富田町文化会館

9月25日 福祉学習会 ふれ愛センター 参加者34名
テーマ:「防災について」 講師:和歌山市総合防災課 岡崎氏 

10月30日 県視協研修会 紀陽銀行向芝オフィス
テーマ:ATMの使い方と紀陽銀行の視覚障害者への対応について

11月 2日 日身連近畿ブロック福祉大会・相談員研修会 神戸市

11月 6日 和視協社会見学 参加者32名
行先:「和歌山マリーナシティー」

11月 8日 平成23年度 和歌山市社会福祉大会 市民会館小ホール

11月18日 日盲連近畿ブロック委員会

11月20日 県視協 盲女性家庭生活訓練事業 県総福

11月23日 市身連第1回教育講座 (神戸市)
「人と防災未来センター」見学

12月 4日 平成23年度和歌山市障害者福祉表彰表彰式 市役所
  ・市身連理事会・懇親会 アバローム紀国

12月 5日 市の身障者雇用月刊キャンペーン
JR和歌山駅・和歌山市駅前
  ・第9回 紀の国チャレンジド賞授賞式 県庁

12月 7日 平成23年度障害者自立更生等厚生労働大臣表彰 表彰式
厚生労働省

12月11日 和視協文化研修会 文芸発表会と落語鑑賞 参加者50名
ふれ愛センター 4階大会議室
落語:古印亭勝丸「饅頭怖い」、摂津家哲笑「親子酒」

平成24年
1月 4日 市身連、市長への年始 市役所

1月15日 和視協研修会 ふれ愛センター 参加者50名
テーマ:「同行援護について」 講 師:和歌山市障害福祉課

2月 5日 和視協教養講座    ふれ愛センター 参加者44名
テーマ:「アロマセラピー」 講 師 野崎 真実氏
 ・和視協執行部会 同所

3月11日 和視協執行部会・監査会 最終理事会 ふれ愛センター


   平成23年度受賞者

 本年度は以下の方々が受賞されました。心よりお祝い申し上げます。

 □平成23年9月11日 第54回 和歌山県身体障害者連盟福祉大会
和歌山県身体障害者連盟会長表彰 礎賞 幸前 勇氏

□平成23年11月8日 平成23年度 和歌山市社会福祉大会
市長表彰 和歌山市社会福祉功労者表彰
唐門 一馬氏 河野 敦美氏
和歌山市社会福祉協議会会長表彰 社会福祉団体功労者表彰
宮地 良和氏

□平成23年12月4日 平成23年度和歌山市障害者福祉表彰 表彰式
  市長表彰 家族功労者賞 笹川 悦子氏(笹川武司氏の妻)

 □平成23年12月5日 第9回 紀の国チャレンジド賞授賞式
  知事表彰 自立更生者賞 能澤 義和氏

 □平成23年12月7日 平成23年度障害者自立更生等厚生労働大臣
表彰式 自立厚生者表彰 畠中 常男氏


 以上平成23年度の事業経過報告です。
皆様御協力有り難う御座いました。

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      平成23年度和視協女性部事業報告

                  和視協女性部 部 長  寺本 津規子

 平成23年度の女性部の活動について報告させていただきます。

 まず初めに、県女性部の行事についての報告です。
 4月に「県女性部総会と交流会」が田辺市で、また11月に新宮市で開催される予定だった「第40回盲女性家庭生活訓練事業」が台風12号による影響で開催が困難となり、和歌山市で行われました。
 家庭生活訓練事業の内容は浄土真宗本願寺派安養寺の住職、長谷川義則先生の講演『偶々(たまたま)の架け橋たち』 〜辿り着いたところがお寺だった〜 と言う演題で、ユーモアあふれる楽しいお話を聞きました。

 次に本会の行事についての報告です。
 昨年に引き続き、5月に海南市で行われた「童謡を歌う集い」に参加して来ました
、会場からリクエストされた曲をピアノ伴奏でたくさん歌って、楽しく気持ちの良いひとときを過ごしてきました。
 6月には、講師に北上浩之先生をお迎えして、ボランティアの皆さんにも協力をいただきながら介護予防のために県内各地で広められている「和歌山シニアエクササイズ」の体験を行いました。
 7月と1月の「料理教室」では、白身魚のホイル焼きやわらび餅、季節の材料を使ったお手軽料理を作りました。
 8月は音声ガイド付き映画 「おとうと」を鑑賞しました。
 10月の「手芸教室」では、希望園の職員の方に講師をお願いして、良い香りがする石鹸をきれいな布に包んでハロウィンの飾り付けをして、かわいい置物を作りました。
 12月には恒例の「お正月用の生け花教室・プレゼント交換会と交流会」を開催しました。
 2月には初めての「陶芸教室」を行い、ろくろを使った湯飲み茶碗作りに挑戦しました。
 その他に、9月に「蓬莱荘での食事交流会」を予定していましたが、蓬莱荘が耐震工事で休館となり中止となりました。

 本年度も各方面の皆様の御協力をいただき、また、参加者の皆様に支えられて行事を行うことができました。来年度も行事を通じて女性会員相互の親睦を深めるとともに、身近な生活を豊かにしていくための企画を考えていきたいと思います。

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      支援事業所の調査を終えて

                  実行委員  能澤 義和 ・ 北口 豊

 視覚障害者にとって、移動の自由の確保は社会参加への大きな一歩になります。そうした中、多くの切実な声の後押しによって平成15年から実施された障害者支援費制度、そして、平成18年の自立支援制度は、多くの問題は抱えているものの、私たちの未来に大きな希望と夢を与えてくれました。
しかし、運用が進むにつれ、色々な問題点が浮上し、23年10月からは新たな制度として、「同行援護制度」がスタートしました。従来の県や市の地域生活支援から国の給付形態に変り、時間も10時間から40時間と、また、代筆や代読も認められるように改善されました。
 現在、私たちが利用できる事業所は、和歌山市内だけでも100軒を超えるほどたくさんあります。そして、この制度を利用するには、ご存知のように、市に対して予め登録が必要です。市の障害福祉課の窓口で申請し一定の判定の後登録が認められます。
しかし、それからが問題です。事業所を予め自分で選定し、業者と契約を結んでおかなければなりません。身近には結構たくさんの事業所があるのに、いったいどこに依頼すればいいのか、誰もがとまどっています。それは当然のことで、市の窓口では事業所のリストは配布されるものの、事業所の名称と所在地だけで、中身が全くわかりません。
そこには私たちが必要とする手引きのできるガイドヘルパーさんがいるのか?そこは信頼できる業者さんなのか?果たして条件が合うか?等々の疑問です。
しかし、これらは市の窓口に尋ねても適切に答えてはくれません。ですから、せっかくいい制度があっても実際は利用しにくいのが実態だと思います。
 そこで、私たち和視協では、直接事業所にアンケート調査を行い、サービスの中身について調査することにしました。
 今回、101ある事業所のうち、回答が帰ってきたのが45事業所でしたが、そこから明らかになったことがありますので、以下に簡単に感想も含め述べたいと思います。
なお、アンケート調査結果の詳細は、本会のホームページに掲載されていますので、参照してください。

   <結果と感想>

 和歌山市登録地域移動支援事業所アンケート調査結果(平成23年6月15日現在)
 アンケート用紙101事業所宛発送、回収45事業所、回収率44.5%(内2事業所は無回答)、有効回答率44.6%、アンケート用紙発送平成23年5月15日、回収締め切り同6月15日。

 (1)利用可能な事業所が意外に少なかった。
 43事業所のうち、38事業所が行っていた。男性ヘルパーが53名、女性ヘルパーが228名、281名であった。

 (2)小規模事業所が多かった。
 ヘルパーが一人のところが6件、二人が5件、また、11名以上が8件であった。

 (3)利用している視覚障害者も思ったより少なかった。
 利用者は計93名であった。

 (4)ガイドヘルプは費用単価が低いのでという理由から敬遠する業者が多かった。

 (5)急な要求への対応が困難、事業所やヘルパーの自家用車の利用ができない、病院内での支援が完全にはできない等、課題も多いことも明らかになった。

 以上、簡単にアンケートの結果について述べましたが、最後に去る1月15日開催の昨年10月から視覚障害者のために始まった移動支援に代わる「同行援護制度」についての説明会で明らかになった主なものを列記して置きますが、詳細や不明なことについては市の担当課までお問い合わせください。

@同行援護事業は、市などの各自治体に任されていた移動支援事業に対し、国の管轄になった。

 A月間利用可能時間は全国一律一人40時間となり、公的な会議や行事などの社会的理由でも申請すれば追加分が支給される。

 B本事業を受けられる人は身障手帳の等級にかかわらず、視野狭窄・夜盲・色弱等の一定のアセスメント調査に該当する人なら受けられる。

 C障害程度区分調査(アセスメント調査)で、歩行・移動・移乗・排泄・食事の5項目の内一つでも自宅において自力でできないというのがあれば「身体介護を伴う」と判断される。

 D利用できるのは、通勤・通学・営業活動・社会通念上適当ではないと認められるもの意外(通院・買い物・余暇活動等)が認められ、布教活動や政治活動は認められないが、日曜礼拝や集会への一員としての参加は認められる。

 E介護保健サービスを受けていても本事業は視覚障害者独自のものなので優先順位なく受けられる。

 F外出先での代読・代筆支援は可能だけれど自宅での同サービスは受けられない。
ただし、自宅で代読・代筆は居宅介護サービスとしてホームヘルパーによって可能となる。

 G宿泊を伴う外出でも1日単位で明確に書類に記載すれば可能である。

 Hガイドヘルパーは自宅発着に限らず、事業所との合意があれば、駅からや外出先だけでも可能である。

 I同じ日に複数回支援を受けることも可能。

 J利用時間帯や利用エリアは契約事業所の方針によるので事業所ごとに異なるからその辺りを考慮して契約することが必要。

 K利用料は生活保護家庭・市町村民税非課税家庭は無料、課税家庭については1割負担となる。因みに身体介護を伴わない場合の1時間当たりの利用料は197円、伴う場合は410円であるが、長時間におよぶものは算定表により一概に利用料掛ける時間数とはならない。尚、課税額の対象者は本人と配偶者で子供や親は含まれない。

 L外出時の事業所の車の使用は、県に届けている事業所なら可能。

以上のようなことを踏まえ、私たち視覚障害者が安心して利用できるような、質の高い制度の実現に向けて、個人、団体、行政が一体となって更に努力していくことを願い終わりとします。

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        あがらの広場

     iPodTouchと遊ぶ

                             幸前 勇

 近頃、普通の携帯電話(フィーチャーフォンとかガラケーとも言うらしい)よりもいろんなアプリを入れて楽しむスマートフォンとやらが幅をきかせているとか。
そのスマートフォンの多くはタッチスクリーンとやらで、平らな画面上に現れるアイコン(図柄)を指で触れて操作するらしい。
しかも状況によってアイコンの位置などが変わる。
これでは全盲では扱えないと思っていたが、スマートフォンの中でAPPLE社が作ってソフトバンクやauで販売されているiPhone(アイフォン)の3GS以後には触った部分を音声で読み上げてくれるVoiceOver(ボイスオーバー)という機能が最初から組み込まれているという。
なんか面白そうという事で、いろいろと調べてみると、全盲でもiPhoneを使っている人はいるようだ。
ただ、iPhoneを取得して維持するには月々5千円くらいの出費が。
 11月末に少し早いが自分へのクリスマスプレゼント。という事でiPhoneから電話の機能を削除して廉価にしたようなiPodTouch(アイポッド タッチ)という音楽プレイヤーを買ってみた。こちらも第3世代以後の機種にはVoiceOverが組み込まれている。
他にはiPadにもVoiceOverは組み込まれているようだ。
 Touchには電話機能が無いのでWi-Fi(ワイファイ)という無線LANを利用して通信を行うようになっていて、通信を必要とするアプリを利用するには自宅や出先で無線LANが利出来る場所でないと充分な能力は発揮できない。なので今のところ移動中は単なる音楽プレイヤーに。ちなみに今は700曲ほどの音楽が入っていて容量の半分を占めている。
 大きさはiPhoneとほぼ同じくらい。
高さはらくらくホンと同じくらいで幅は少し広めで厚みは半分以下、重さはらくらくホンよりもちょっと軽いというもの。ちまたではiPhoneの事を「手鏡」と呼ぶ人も。
ボタン類は上面に電源とスリープを兼ねたボタンが一つ、左横に音量の上下ボタンが二つ、正面下部にホームボタンというのが一つだけ。ほとんどの操作は正面のタッチスクリーン部で操作するようになっている。
 私が使うにはまずVoiceOverという読み上げ機能を動作させないとならない。
店頭で購入すれば設定もしてもらえるだろうが、ネットショップのAmazonで買ったの
で同じiPodTouchを使っている甥っ子に設定をしてもらう。
後で気がついたのだが、パソコンから音楽を転送する際に使用するiTunesというソフトの中でもVoiceOverのオンオフが出来るようになっていた。iPhone4Sの場合、ホームボタンのトリプルタップだけでVoiceOverが起動する場合もあるとか。
 さて、やっとタッチスクリーンの操作開始。
確かに平らな画面を指で触れるとそこにあるアイコンを読み上げてくれる。
「これがタップ」が、最初の内は指を少し動かしただけで別のアイコンを読み上げてみたりで苦労した。
まずはどのあたりにどんなアイコンがあるのかを覚え、触れるだけでなく左右に弾くように動かすフリックという操作の練習。
これで前や次の項目などへ移動出来る。
そして目的のアイコンを読み上げたら一本指で素早く二度画面を叩くダブルタップもしくは読み上げたアイコンの上に指を置いたままにして他の指で別の部分に触れるスプリットタップで実行。
タッチスクリーンの操作には目的によって一本指でのシングルタップ・ダブルタップ・トリプルタップ・シングルフリック・ダブルフリック以外に二本指や三本指・四本指での操作も。
うーん、全部覚えられない。
 私はRADIKO・Skype・Twitter・乗り換え案内・ホテルの検索・ゲームなどいくつか無料アプリを入れてみたが、VoiceOverで読み上げが不十分で使いにくいものもあった。
また、ゲームなどはほとんど駄目なようだ。
後、一番の問題は文字入力がしにくい事と漢字変換した際の候補の詳細読みがないため文章が作りにくいという部分。
とは言うものの、自宅でいる限り、わざわざパソコンのところまでいってしないといけない簡単な作業が手元で出来るのは便利。
それに将来、らくらくホンのスマートフォンタイプが出た時にはタッチスクリーンを使いこなせるようになっているかも。
目指せタッチスクリーンマスター!!てか。
 自宅にパソコンや無線LAN回線の無い場合はほとんどつかいみちがないと思うので衝動買いには注意。
最後に気になる値段だが、私が購入した要領の一番少ないiPodTouchの8GBタイプで1万6800円。
ほとんどの店ではほぼ定価売りだが、Amazonでは7〜8%引きかな。



        サピエと点字

                          能澤 義和

 私は最近サピエをよく利用します。というより、サピエの無い日々は考えられません。
自分の仕事に関連する専門誌はもちろんですが、それ以外にも私の好きなハードボイルドの小説から、週刊誌、時々はポルノ小説まで、その範囲は非常に広く、毎日帰宅後2、3時間はパソコンを開いています。
私が利用するのはビブリオネットといって、直接図書館のサーバーとネットで繋ぎながら行うストリーミングで聞く方法です。パソコンのスイッチを入れ、メニューの中から好きなものを選び、後はエンターキーを押すだけです。ヘッドホーンから聞こえてくる生の声は非常に聞きやすく、まるで自分のすぐ近くで読んでくれているような錯覚になります。
これを利用してもう2年にはなると思いますが、本当に便利なものができたなと、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。特に、見えなくなってから縁遠かった週刊誌等は、毎週新しいものを読むことができます。今は週刊朝日、週刊文春、週刊新潮を主に利用していますが、政治から原発事故による放射能の問題、芸能情報まで、色々な情報を幅広く得ることができ本当に便利です。
まさか、こんなに便利な世の中になるとは、十数年前までは考えられなかったことですね。この先はいったいどうなっていくのでしょうかね!
 一方、インターネットやパソコン機器がここまで普及してきますとどうしても我々はデイジー等の音声媒体に依存することが増え、その分点字の本を読む機会が少なくなるのも避けて通れません。このことは、視覚障害児者の教育の現場を預かる者として、決して手放しで喜べることではありません。
 以前は、盲学校の理療科に入学されたほとんどの中途失明者の方は卒業までに点字を習得され、資格試験も点字で受験するというのがあたりまえでしたが、最近は、国家試験を音声で受験する人が増えています。今は、従来の墨字や点字以外にも、拡大文字やデイジーによる音声、更には直接試験官による読み上げ受験まで、あらゆる受験方法が選択できるようになっています。
このこと事態は視覚障害受験者にとって非常にいいことではありますが、反面、せっかく盲学校に来ても、点字を覚えないまま卒業する者を増やすことにもつながります。このことがいいことか、そうでないかについては考え方も色々あるとは思いますが、長い目でみれば決していいことではないと思います。確かに国家試験が導入されて以来、3年間で行う勉強の量はものすごく膨大で、点字を習得する時間的余裕などないのも事実です。生徒の皆さんにとっては本当に気の毒とは思いますが、視覚障害者の文化の面からみると、やはり点字の必要性はこれからの時代もずっと続くと思われます。
点字図書館での点字書物の利用も年々減少しているようです。また、視覚障害者の中でも点字が読める人の割合もかなり減っているようですが、盲学校では点字クラブや自立活動等の時間を活用して今後も点字の文化が廃れないよう一層努力していきたいと思います。



      和歌浦ベイマラソンに参加して

                     和歌浦分会 西中 利明

今年初めて和歌浦ジャズマラソンに参加して無事に完走することができました。
これに私が参加しようと思ったきっかけは、5年前から血糖値が高くなり、医者から運動をするようにと言われていたのですが、元々運動が嫌いで、何もしていませんでした
。ところが、あるラジオ番組のアナウンサーが50歳を機にマラソンを始めてその魅力の虜になったと話しているのを聞き、自分も少しやってみようかなと思い、まずは週に1度体力開発センターのプールで体力を付けるため、同じ全盲の友人のIさんと一緒にヘルパーさんに連れてもらって一昨年の7月から行くことになり、その後同じ仲間が入っているはしろー会の練習にも参加するようになりました。
それが、昨年5月にヘルパーさんの都合が悪くなってから練習から遠ざかっていました。その話を知人
にしたところ、じゃあ、一緒にジャズマラソンで走ろうよという話が盛り上がり、6人で練習することになったのです。しかし、夏の暑さや互いの時間が調整できず、結局本番まで2回しか練習が叶いませんでした。
 本番では私は5キロのコースに出ようと思っていたのですが、皆は10キロに出るというので、私一人だけでは走れないので仕方なく伴走してもらえる10キロに出るしかありませんでした。
 当日、私達の10キロのコースに出る人が一番多く、3千人以上いて、スタート時点では後ろの方だったのでスタート地点まで進むのに9分ほどかかりました。
コースは、マリーナシティー内のコースを1周してから橋を渡って国道に出て和医大の前まで行って折り返し、マリーナシティーまで帰って来るというコースです。スタートして間もなく足が痛くなったのですが、国道に出る頃にはそれも忘れていました。平坦な道は走り、上り坂は歩きながら最初の給水所でスポーツドリンクを2杯飲んで生き返りました。
その後、自分では5キロほど走ったつもりでしたが、実際は3キロだったようで、歩いたり走ったりしながら折り返し点の和医大前にたどり着きました。その頃には雨も降り出したのですが、その雨もかえって気持ちが良く、少し元気も出て走りやすくなりました。
そうこうしている内に橋の所まで来て、残り1キロという辺りからは意識が朦朧として何も覚えていません。後からゴールの瞬間を見ていた人に聞くと、片方の手は伴走者との綱を持ち、もう一方の手は友達の肩を持ち、二人に引きずられるようにしてゴールしていたようです。
タイムは1時間38分でした。目標は1時間30分を切ることでしたが、スタート地点まで10分近くかかっているのであきらめもつきました。
走る前は今回限りと思っていましたが、今になってまた来年も走りたいと思えるようになり、その時は1時間20分を切り、ゴールの瞬間の感動を皆と共に味わいたいと思っています。



        車椅子の体験

                      東和分会 北山 和代

秋晴れのある日 、車椅子で買い物に出かけました。生まれて初めての車椅子であります。
 最近私は脊柱間狭窄症という病気で「もう手術をしてもだめだろう、腰も曲がっているし…」と医者から言われているのです。それで歩くのが大変、立っているのさえ苦痛です。家の中でも杖を頼りになんとか伝い歩きするのが精一杯な状態です。
 そんな私にある日、ヘルパーさんが「たまには外に出て買い物でもしませんか」と言って車椅子に乗せてくれたのです。「少し遠いけどイズミヤまで行こう、あそこなら衣料品・食料品何でも揃うから行きましょう」と言って連れ出してくれたのです。
 私は最初はちょっと躊躇しましたが、さて出かけてみるととても気持ちが良く、知らず知らずのうちに楽しさが溢れてきて、ヘルパーさんが周囲のことをあれこれと説明してくれながらグングン車椅子を押してくれる。いつしか自分の足でしっかり歩いているような錯覚さえ覚えるほど、外の空気が美味しく心はうきうきるんるんしてくるのを感じたものです。
 店内では衣類・食料品等々欲しかったものをたくさん買い求めもう少しいたいなと思いながら帰途につきました。
 秋の陽射しを全身に浴びながら少し汗ばむほどの道を行きとは違ったコースを車椅子を押してもらい金木犀の香りを楽しんだりしてすてきな一時を過ごせたことにヘルパーさんに感謝し、その優しい心根と配慮を嬉しく思った次第です。


        2止まり

                      河北分会 南部 照明

 私が所属する和視協川柳愛好会「ドングリ」の1月の課題は「1」でした。それで、「紙一重何故かその差が縮まらぬ」という句を投句してみましたが、私の場合、これまでの人生で「1」には全く縁がない。
 「1」にならなくて良かったのは中学生の時に恥ずかしいことながら通信簿で「2」をもらったことで、父は何時も「勉強なんぞせんでもええ、そんな暇があったら家の手伝いをしろ。」と言いながら、その通信簿を見た時の怒りようはどえらいもので、反論などしようものなら大きなげんこつが飛んできたものです。
今年の全国盲学校弁論大会では、和歌山盲学校の中麻さんが優勝しましたね。この私も学生時代校内弁論大会に3度出てすべて2位止まりだったことを思い出しました。
同じく今年のグラウンドソフトボール大会では、母校の徳島盲と香川盲の合同チームが優勝しました。私は全くの運動音痴ですが、昭和37年は私達の最終学年で、野球に力を入れていたのですが、レギュラー選手の一人がどうしても東盲の受験勉強に専念したいということからこの代役が私にお鉢が回ってきたのです。こんな私でも、期末試験でも毎日休まず厳しい練習をして四国予選で優勝して東京での全国大会への出場権を得ました。
全国大会出場ということで、関係者は遠征の資金集めに大変苦労したようですが、もちろん私は補欠としての出場でしたが、この時もやはり岡崎盲に惜敗して準優勝止まり、でもその時のメダルは今も大事に手元に置いています。
もう一つ学生時代のことですが、当時の母校の徳島盲は演劇部の活動が盛んで、一般高校に混じって県下の高校演劇祭にも参加していました。これには私も3年間毎年出場し、ある年の最優秀演技賞にノミネートされたのですが、審査会で1票差で先輩に破れてここでも2位止まり。後で顧問の先生に「お前はまだ後があるやないか」と慰められましたが、チャンスはその年だけで悔しい思いをしたものです。
私は先天盲で、墨字は全く知りません。だから仮名タイプを覚え、その競技大会にも出場したことがあります。ある年、兵庫県大会で入賞の常連だった人がずっこけて運良く私に女神が微笑み優勝でき、東京の全国大会に行けることになりました。
競技前の練習では緊張から指が思うように動かずぼろぼろだったけれど、本番ではそれなりの成績を収められ、3位の賞状をもらうことができました。
 昨年末になくなった西本幸夫さんは、8度もリーグ優勝しながら日本1にはなれませんでした。あんな偉大な人と一緒にするのは大変おこがましいですが、これを書いていてふと何処か私と似ているなと思った次第です。



      本当にあった怖い話

                     ジョージ・クリキントン

 ロケットで宇宙旅行に行けようかという時代になっても科学的に照明できない実に「まか不思議な事」というものはあるものだ。
私が少しずつ視力に異変を感じ始めこのままでは今の仕事を続けて行けないと思い、思い切って盲学校に入学した頃の話である。
 その盲学校には実家が遠くて通学のできない生徒のために校舎敷地内に寄宿舎があったけれど、どうも私にはあの団体生活というものになじめない気がして、両親も生活費の仕送りをしてくれるというので、比較的学校に近い所に下宿屋を見つけることができた。「まか不思議な出来事」というのはその下宿屋で体験したことである。
 この下宿屋の先代は元地主だったというだけあって、かなりの大きな家で、部屋数も多く、家族も少なくなったのでその部屋を有効利用するために主人が学生に安く貸そうという事から始めたらしい。
 主人夫妻は60歳を少し過ぎの温厚な人で、子供は4人いるが、それぞれに独立して末娘のKだけが家事見習いとかで同居していた。
彼女は誰の目から見てもいわゆる美人に分類されるほどの女性で、時々見せる少し陰のある微笑みに引かれ、少なからず私は好意に似た感情を抱いていた。
 盲学校の理療科に入学して最初の年、慣れない鍼灸理論や生理学・解剖学と未経験の授業に付いて行くのに必死でその最初の期末考査の時だった。夜遅くまで試験勉強に明け暮れる日々、ある日の真夜中、試験勉強に疲れたので、急速のつもりで野外に散歩に出た。
10数分程下宿屋の周りをうろうろして帰ろうとした時、前からやってくる人影に気付く。その人影は私の下宿屋と同じ方向から歩いて来たようだが、次の瞬間その姿は消えた。
あれっ?確かに人が歩いてきていたのにやっぱり視力がだいぶん落ちてきているのかなと思い直す。しかし、ぼうっと私の目に焼き付いたその姿は何処か下宿屋の娘Kに似ていたような気がした。
 明くる朝、出かける時にそのKと合い、挨拶を交わすがいつもと同じ何処か憂いの中に優しさのある笑顔だった。
それから数日後、無事に期末考査も終わり夏休みを間近にしたある夜のこと、妙に寝苦しく寝付かれずにジュースでも買おうと起きだして近所のコンビニに行った帰り、また数日前と同じ光景に出くわす。
    あの時は人影は消えたと思っていたが、私を見て細い横道に入ったのだと分かる。
それで、度は必死で後を付けてみることにした。闇の中でもまた、私の弱い視力でもその姿はやはり下宿屋の娘Kであることが見て取れた。彼女は手に紙のショッピングバッグのようなものをさげている。
早足で紀ノ川の堤防から河川敷に降りる細道を下って行く。間もなくKは河原にたどり着くと持ってきた袋の中からおもむろに何かを取りだし、一心にぶつぶつと呪文のようなお経のような言葉を発してからいきなり持ってきたものにかぶりついたのである。
その様子を見た瞬間私は息を飲んだ。その場にへたり込みそうになるのを懸命に耐えながら喉を絞るように「そこにいるのはKちゃんだろ」と呼びかけてみた。すると少し間があって、振り向いたKの唇からは赤黒い血のような物が垂れ、両手には腹を食いちぎられた猫の死骸がわしづかみにされていたのだ。
そして、憎悪と悔しさの混じった顔で「見たなあ?」とあの美しい容貌には似ても似つかない恐ろしい形相でにらみつけてきた。
私は「そっそれはなんだあ!猫の死体なのかあ?、きっきみが猫の死体をかじるなんて」と叫ぶとKはうっすらと笑みを浮かべながら「なによ、猫の死体をかじるぐらい、あなた達学生は幾つになっても親のすねをかじってるじゃない」と一喝される。そう、あの愁いをおびた優しい笑顔は普段は正に猫を被っていたのだ。
その後、私は一目散に自室に駆け戻るしかなかった。遙か後方からは勝ち誇ったようなKの妙に甲高い高笑いだけが耳底に何時までも響いていた。


        心はぽかぽか

               2011年4月20日水曜日 ヒカリの日記より

紀伊風土記の丘行きのバスに乗っていた私は、終点で降りるつもりで肩から掛けた小型のピンディスプレイに指を滑らせて小説を読んでいました。
「花山で降りへんのかい?西岩橋で降りるん?」と、運転手さんが話しかけてきます
。「この道を横切らないといけないので、知っている人が下りない時は花山のバス停では降りないこと、信号機は音が出ないからわからないし」と言うと「そんなんゆうてくれたら良かったのに・・・。」と言ってくださったのです。
あー、この運転手さんは、いつも花山で降りていた私を知っている人だったんだ。そして私が道を横断するのを見てくれようとしているのだなと思いました。
それからその後、終点の紀伊風土記の丘に着くまで、花山のバス停で降りて道を渡り終わる寸前にハイブリット車が横を通り過ぎて怖い思いをしたこと、それからは遠回りをして終点から歩いて帰るようになったことなどを話しました。
 運転手さんの暖かな言葉に何とも幸せな気分で、バスを降りて反対側に道を横断しようとしていると、そのまま始発地点まで移動するはずのバスのエンジンが止まったのです。いつもとはなにか違う様子に不思議な感じをおぼえながら、私が道を反対側に渡り終えると、直ぐにバスのエンジンがかかり動き出したのです。それが私のためにエンジンを止めてくださっていたのだなと分かりました。
 どちらかというと家にこもるようなタイプではない私ですが、以前のじっと耳を凝らして車の音が無いことを確かめて渡ったはずなのに横断直後に私の横をすり抜けたハイブリッド車に身がすくんだ恐怖体験は何ともショックな出来事でしたので、それ以来一人歩きが億劫になっていた私は、その細やかな心配りをしてくださった運転手さんに感謝をしながら家に帰ったものです。

          ***** ***** *****


        文芸の広場

 本会には俳句を楽しむ「若竹」と川柳で頑張っている「ドングリ」の二つのサークルがあり、12名の人達が句作で脳トレをしています。
 以下に23年度中に選者の渡辺(俳句)・三宅(川柳)のお二人から好評価を頂いたサークル員の句を紹介します。皆さんも仲間に入って脳の活性化にチャレンジしてみませんか。


     「ドングリ」句集から  括弧内は作句者と課題です

骨折を直すに骨が折れるとか(照明 「骨」)

サプリメント飲んで未来は鮫になる(途夢太郎 「骨」)

骨密度年相応に不満顔(章雄 「骨」)

八日目の暑い日知らず蝉時雨(志津子 「暑い」)

あついなあ点字書読む手汗にじむ(道 「あつい」)

酷暑日に盲導犬も靴を履き(良和 「暑い」)

恥かいて笑い流せる肝っ玉(一歩 「恥」)

ままごとで我が家を曝露恥ずかしい(照明 「恥」)

恥かいて肥やしにできるものが勝ち(途夢太郎 「恥」)

詰め放題袋破れて恥をかき(敦美 「恥」)

恥ずかしさ共に乗り越え介護の場(章雄 「恥」)

明日から無口になると決めたのに(孝雄 「恥」)

連休が終わり一日休みたい(一歩 「休む」)

育児休暇無くても五人産んだ母(章雄 「休む」)

家事育児たまには主婦も休みたい(志津子 「休む」)

俺悪いことしてないと言う花粉(途夢太郎 「花粉」

嫌われても子孫繁栄杉花粉(孝雄 「花粉」)

花粉舞う姿見せずに大暴れ(敦美 「花粉」)

ミニ履いて腰に懐炉の見栄っぱり(孝雄 「冬」)

1級の寒波懐まで冷やす(途夢太郎 「冬」)

年老いて炬燵守して茶腹なり(道 「冬」)

小さいけど夢が詰まったぽち袋(章雄 「お年玉」)

孫になら不景気言わぬお年玉(良和 「お年玉」)

お年玉もろうた頃に戻りたい(一歩 「お年玉」)

お年玉準備も終えて大晦日(和代 「お年玉」)

嬉しさに笑顔の子らのお年玉(薫 「お年玉」)

重ね着し太巻き寿司と友笑う(敦美 寒い)


    「若竹」句集から

朝掘りの筍と言い手渡され(北山和代)

囀りや何処か悲しき大地震(宮原俊恵)

今年もよ同じ山裾初音かな(丸山孝雄)

燕来て戻る家無き去年の村(北口豊)

父の忌や寺園に咲し垂れ梅(市川和郎)

復興の槌音鈍る梅雨の入り(北口豊)

車窓より景色遮る梅雨の雨(宮地良和)

庭ごとに紫陽花の咲く過疎の村 (丸山孝雄)

満腹につるりと入るワラビ餅(宮原俊恵)

夜が明けて一斉に鳴き出す蝉の声 (米崎道)

補聴器で雲雀鳴いてる聴け嬉し (吐前敦子)

行く夏や散歩の犬の舌長し (北口豊)

音遅れ夜空彩る花火かな (宮地良和)

根本から枝の前までねじり花 (松本薫)

姪逝きし泣き濡れし頬に風は秋 (宮原俊恵)

秋晴れや園児らは皆金メダル (丸山孝雄)

みかん剥く部屋一杯に香を残し (北山和代)

昼下がり秋を惜しむか法師蝉 (河野敦美)

夜の時刻むがごとくちちろ虫 (北口豊)

秋の夜母の残せし日記読む (吐前敦子)

山肌の霧登り行く紀伊山地 (市川和郎)

夕暮れや落ち葉踏みつつ急ぎ足 (北山和代)

一吹きで紅葉時雨も山になり (松本薫)

音響く落ち葉の曲やトタン屋根 (宮原俊恵)

銀杏の葉箸置きにして誕生日 (丸山孝雄)

故郷の友に点字で賀状書く (吐前敦子)

          ***** ***** *****


お楽しみ懸賞クイズ

昨年からのニュースで世間で話題になったことを中心に問題を作ってみました。今回は少し出題方法を変えてみました。学生時代の試験問題によくあった形式の一つです
。皆さん頑張ってチャレンジしてみてください。
 全問正解者には抽選で5名様に豪華景品を準備しています。なお、参加された方には参加賞があるかも知れません。
 解答は5月10日までにお名前と解答を分かりやすく明記してメールか書面で北口までご応募ください。

 応募先:〒641ー0013 和歌山市内原871ー9
E-mail owlmail-from-tomtarotan@silver.plala.or.jp

次の各問題に対する適当と思われる答えを下の語群の中から選び、その記号をお書きください。

(解答例 問1=あ)

問1 この3月末に終わったNHK朝の連続テレビドラマのタイトルは?

問2 毎年5月第2日曜と決められている社会的行事は?

問3 私は昨年宇宙ステーションで日本人最長記録となる167日間を過ごした古川です。私の本当の職業は?

問4 昨年東北地方を襲った未曾有の大災害は何時起きたか?

問5 昨年夏歴代最高の1047の勝ち星を記録して引退した力士は?

問6 主に子供から若い人に多く感染すると言われる天皇陛下も入院した肺炎の原因は?

問7 23年度の和視協文化研修会の企画は何だったでしょう。

問8 昨年末のNHK紅白歌合戦に二人合わせても14歳と史上最年少記録となった二人で、各方面で大活躍の子役タレントは芦田愛菜ちゃんと誰。

問9 北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓が、商品名や包装をまねされ、ブランドを侵害されたとして提訴した吉本興業みたらし味のゴーフルの名前は何。

問10 今年の「白い杖」は第何号。


(語群)
あ.落語鑑賞  い.千代の富士  う.マイコプラズマ  
え.畠中常男  お.よさこい節  か.魁皇
き.「ひまわり」  く.「セカンドバージン」  け.40
こ.メーデー  さ.「カーネーション」  し.「面白い恋人」
す.「南極物語」 せ.植樹祭    そ.東京電力   
た.ファイナンシャルプランナー   ち.母の日
つ.古館一郎   て.リンゴ病   と.古川智
な.プラズマクラスター   に.鍼灸師
ぬ.マイケル ウッドフォード   ね.エンジニア
の.鈴木 福  は.医師  ひ.台風12号  ふ.平成23年3月11日
  へ.昭和20年8月15日  ほ.1995年1月17日  

          ***** ***** *****

          編集後記

 本号も皆様のご協力により無事に発刊の運びとなりました。
この「白い杖」は、第40号という節目の号となりましたが、これまでとは特に大きく変わったことはありません。ただ、和視協の活動報告の書き方を年度初めから日付に沿って記載してみました。今までは組織別に分けていたものです。どちらの方が良いか皆様のご感想を聞かせて下さい。
   本号を作成するに当たり、原稿を頂戴した皆様誠にありがとうございました。
紙面をお借りして御礼申し上げ、編集後記といたします。
(編集者)


  和歌山市視覚障害者福祉協会機関誌「白い杖」(通巻第40号)

 発行   平成24年3月
 発行者   和歌山市視覚障害者福祉協会
 編集責任者   畠中 常男
    電話 073-472-7872
    〒640-8314 和歌山市神前285-16
    E-mail hatakenaka@jtw.zaq.ne.jp

 編集スタッフ  畠中 常男    北口  豊  幸前  勇
         坂井  勉   能澤 義和

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