会長 畠中常男
このたび、図らずも会員の皆様方より、会長職を拝命いたしました、畠中常男でございます。
福祉の分野につきましては、全く知識が無く、会員の皆様や、先輩役員の方々のご指導・ご助言を仰ぎつつ、努めてまいりたく存じます。
以前より私は、視覚障害者は情報障害者であると認識しておりまして、情報過多社会とも言えます現在、一般健常者と、私ども視覚障害者の間に存在する、情報デバイドを、いささかでも改善するのが、私の使命であると考えております。
一昨年、私たち視覚障害者の存在と、主張を、少しでも一般社会の皆様方にご理解いただくと共に、会員相互の情報交換の場として、当会のホームページが開設されました。
このホームページをはじめ、電子メディアと言うものは、たいへんバリアフリーな一面を持っておりまして、障害を持つ、個々人の状況に応じた利用が可能なメディアであります。
たとえば、今、こうして漢字カナ交じりの文書を書いております私自身も、全くの全盲者でありまして、電子メディアの普及した現在であるからこそ、このようなことも可能となりました。
この新しい媒体を、先人の努力により築かれました、視覚障害者の文化の基盤となる点字と共に、皆様とご一緒に、普及・推進してまいりたいと存じます。
和歌山市視覚障害者福祉協会は、昭和28年和歌山県盲人協会和歌山支部から和歌山市盲人協会として独立し発足したと伺っております。
去る、平成15年には、創立50周年を迎えた、この歴史ある会を、皆様方のご支援とご協力を仰ぎつつ、明日の自立と社会参加を柱に、発展させるべく、精一杯尽くす所存でございます。
終わりに、本会発展のため、ご尽力いただいた諸先輩方をはじめ、本会会員・また、関係各位に衷心より御礼申し上げますと共に、このホームページが当会発展の一助となることを祈念いたします。
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