白い杖 第49号


和歌山市視覚障害者福祉協会機関誌「白い杖」第49号




はじめに

会長 畠中 常男

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 令和2年度は、コロナに明けてコロナに暮れた1年間でした。 いろいろプランもあったのですが、少人数で行う執行部会や理事会などの会議はともかく、大勢の会員が集う催しについては、残念ながら何もできずに終わりました。
 すみません。
 日常の生活でも家にこもりがちで、いわゆる不要不急の外出はできるだけ控え、たまに出かける時には、マスクと手指消毒用のアルコールは必需品です。
 「会って話をしたい」 「一緒に食事をしたい」 「肩を組んで歩きたい」 「みんなで大声を出して歌いたい」 こう言った自然な欲求を抑制し続けると、いつの間にかストレスが鬱積して平常心ではいられなくなります。 また、何でも手で触れて形や手触りを確認しなければならない私たちは、情報の収集や他者との意思の疎通が不十分となり、日常の買い物や用向きでさえままなりません。
 このような状況に立ち至って、つくづく考えるのですが、人と言う動物は集団の中でこそ生きられる社会的動物なんですね。 みんなで手を取り合って声を掛け合い、話し合い、大声で笑いあえるその日を待ちながら、今はただただ耐え忍ぶ試練の時期であろうと思います。
 こう言った大変な時期ではありますが、今回も「白い杖」を発行する季節となり、多くの会員の皆さんから原稿をたくさんいただきました。 この後一挙掲載いたしますので、どうぞごゆっくりお読みになり、心にエネルギーを注入して下さい。

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和視協一年のあゆみ

書記 寺本 津規子

 外出自粛が続いていますが、会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 令和2年度は、新型コロナウイルス感染予防のために、ほとんどの行事が中止となり、会員の皆様とお会いできないという寂しい一年となってしまいました。 来年度、研修会などの行事で、皆様とご一緒できることを願って、今年度の報告をさせていただきます。

 まずは喜ばしいご報告から致します。 今年度も献身的なご努力により、功績が認められて、以下の方々が受賞されました。 心よりお祝い申し上げます。

 令和2年春の褒章 藍綬褒章 畠中 常男さん

 令和2年11月10日 令和2年度 和歌山市社会福祉大会にて
 社会福祉功労者表彰 市長表彰 宮地 良和さん

 令和2年12月4日 第18回紀の国チャレンジド賞及び紀の国チャレンジド・サポート感謝状授与式にて
 知事賞 自立更生者賞 生駒 芳久さん

 令和2年12月5日 和歌山市障害福祉賞 家族功労者賞
 市長表彰 小藪 宮子さん

 令和2年秋の叙勲 旭日双光章 堀 昌弘さん


 和視協の令和3年3月現在の会員数 95名
 本年度の入会者 2名  木下 満雄さん  梶本 博文さん
 (いずれも紀伊分会)
 退会者 3名  吐崎 敦子さん  米崎 道さん  中村 純治さん


   令和2年度 和視協の行事
4月 5日 令和2年度定期総会 決議は紙面表決とし、役員は現職が
     1年間留任することにして中止
4月19日 執行部会 理事会 中止
6月 7日 点字教室 中止
7月 5日 第1回教養講座 中止
8月23日 第2回執行部会・理事会 ふれ愛センター
9月20日 社会見学・文芸大会 中止
10月11日 福祉学習会 中止
12月 6日 文化研修会・文芸発表会 中止
令和3年1月17日 研修会 中止
2月14日 第3回執行部会 ふれ愛センター
3月14日 第3回理事会 ふれ愛センター

     関連団体の行事
4月12日 県視協 女性部総会・研修会 中止
4月19日 市身連 令和2年度代議員会 中止 紙面表決 役員留任
4月26日 第1回県視協部会委員会 中止
5月10日 市身連 令和2年度社会見学 中止
5月31日 第55回近畿視覚障害者グランドソフトボール大会 中止
6月3〜4日 第65回日本身体障害者福祉大会 中止
6月14日 県視協 文芸大会 作品は募集 大会は中止
6月14〜16日 第73回全国視覚障害者福祉大会 中止
6月19日 令和2年度 第1回和歌山市身体障害者連盟理事会
     ふれ愛センター
7月12日 市身連 市長杯争奪将棋大会・オセロ大会 中止
8月 2日 県視協 点字啓発セミナー ふれ愛センター
8月 4日 市身連 第2回理事会 ふれ愛センター
8月28日 市身連 令和2年度福祉対策協議会 ふれ愛センター
9月 1日 障害者雇用支援月間街頭キャンペーン 連盟は不参加
9月 6日 第63回県身体障害者福祉大会 中止
10月25日 県視協 研修会 中止
12月13日 市身連 第3回理事会 ふれ愛センター 懇親会は中止
令和3年1月12日 令和2年度知事を囲む福祉懇談会 中止
1月31日 市身連 令和2年度第1回教育講座・第68回市身連福祉大会
     ともに中止
2月7〜8日 県信連 幹部研修会 白浜町 中止
3月 7日 第2回県視協部会委員会
3月24日 市身連 第4回理事会 ふれ愛センター

 以上ご報告し、引き続き宜しくお願い申し上げます。

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女性部この一年

女性部長 坂井 法子

 いつも女性部の活動に御協力頂き有り難う御座います。
 この一年間皆様はどのように過ごされていましたか?
 3月に令和2年度の総会を開催致しましたが、その後予定していた行事は全て中止せざるを得ませんでした。
 新型コロナウィルス拡大の為、外出他その予防で生活リズムも大きく変わり、非常に大変な1年でした。
 次年度の予定も立てられない今ですが、コロナの収束を願い皆様と元気でお会い出来る日を楽しみにしています。

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視覚障害者ICT学習会のご案内

副会長 幸前 勇

 2003年度から始めた視覚障害者向けICT学習会(旧 パソコン学習会)についてのご案内です。

  発足のきっかけ
 近年、視覚障害者のパソコン利用者も増えてきたものの、画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)を使用しての環境では、ほとんどの操作をキーボードでおこなったり、専用ソフトを使用するために一般のパソコン利用者のサポートを受けにくかったりするので、それならいっその事、視覚障害者同士が集まって相互に教え合おうという事になりました。
 また、スマホ利用者も増えてきて、iPhoneやiPadのiOSにはVoiceOverという読み上げ機能が標準装備されており独自のゼスチャーを使用しますので少しではありますがサポートもしていけたらと。
 ここ数年で参加者の多くがiPhoneユーザーになってきましたし、2020年度中にこの学習会も区切りの200回目になりますので、2020年度から名称を"視覚障害者ICT学習会"と改名しました。
 東克己さんと幸前が世話役をさせていただいています。

  主催
 和歌山県視覚障害者福祉協会青年部
 和歌山市視覚障害者福祉協会青年部 

  学習会の内容
 参加者相互によるiPhoneやWindowsパソコンなどICTのスキル向上、トラブル解決、情報交換など 

  学習会への参加資格
 居住地・年齢・性別・所属団体・視力の有無・iPhoneやパソコン経験の程度を問いません。
 つまりは誰でも参加出来るという事です。 お気軽にご参加下さいませ。
 ただ、画面読み上げソフト使用者がほとんどだと思いますが…。
 尚、参加は無料です。

  基本的な学習会の日時と会場
 期日: 原則として毎月1回、第1日曜日を基本に予定しています。    他の行事や会場の兼ね合いで変更・中止になる事もあります
 時間: 午後1時〜午後4時頃
    たまに午前中の場合もあります。
 会場: 和歌山市ふれ愛センター 

  和歌山市ふれ愛センター
  〒640-8328 和歌山市木広町5-1-9
        電話 073-433-8866
  JR和歌山駅中央改札口(1番ホーム)を出て、国体道路(通称)を南  へ徒歩15分 
 *会場に対して学習会の内容等の問い合わせは御遠慮下さい。

  今後の学習会の日時と会場

 第205回目
 期日: 2021年4月11日(日)
 *第2週目の日曜日ですのでご注意ください
 時間: 午後1時〜4時
 場所: 和歌山市ふれ愛センター 4階 小会議室
 *今回の会場には無線LANの設備がありませんのでパソコンでのネット接続が必要な作業は出来ません。
 また、iPhoneの場合は各種作業において参加者ご自身の契約しておられるパケットを使用する事になると思われますのでご了承ください。

 第206回目
 期日: 2021年5月16日(日)
 *第3週目の日曜日ですのでご注意ください
 時間: 午後1時〜4時
 場所: 和歌山市ふれ愛センター 3階 研修室1

 第207回目
 期日: 2021年6月6日(日)
 時間: 午後1時〜4時
 場所: 和歌山市ふれ愛センター 3階 研修室1

  第208回目
 期日: 2021年7月4日(日)
 時間: 午後1時〜4時
 場所: 和歌山市ふれ愛センター 3階 研修室1

 学習会への参加申し込み・お問い合わせ先
 視覚障害者ICT学習会への参加を希望される方は、開催日の一週間前頃までに、幸前勇(こうぜんいさむ)までメールまたは電話でお知らせ下さい。
 また、学習会へのお問い合わせもどうぞ。
 メール: isamu@kozenweb.com
  電話: 073-459-2862

  備考
 Voiceover(音声読み上げ機能)を用いたiPhoneの使用について出来る範囲でサポートさせていただくつもりです。
 会場には常設のパソコンはありませんので、ノートパソコンをご使用の方はご持参いただければと思います。
 特にiPhone・パソコン等の設定やアプリ・ソフトのインストール、アプリ・ソフトや各種機器の使い方のサポートなどをご希望の方は事前にお知らせいただければ極力対処させていただきます。
 但し、サポートを希望される参加者とサポート出来る参加者の構成や人数によってはご希望通りにはならない事もありますのでご了承ください。
 尚、入退出についてはご自由になさっていただいて結構です。
 Wi-Fi(無線LAN)でのインターネットへの回線は極力確保するつもりです。

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いろいろなお知らせ

     その1 和視協からのお知らせについて

 現在和視協では、皆さんにお知らせしたい内容を、以下の方法でお送りしています。

 1. メールによる配信
 インターネット・メール、ケイタイ・メール宛に配信しており、現在約60名の方にお送りしています。 発送経費もかからず、会として最も推奨したい手段で、是非多くの皆さんのメール・アドレスの登録をお願いいたします。
 また、メールはパソコンから送信しますので、ケイタイ・メールをお使いの場合、パソコンからのメールが受信できる設定にしておいて下さい。
 2. カセットテープによる「声の和視協からのお知らせ」
 和歌山グループ声のご協力をいただき、郵送ケースに入れたカセットテープでお届けしています。 テープは返却方式で、次回発行の準備がありますので、お聞きになった後は、速やかにポストに入れてお返しください。
 3. 難聴やテープが聞き取りにくい方には、テープと同じ内容のものを、点字印刷してお送りしています。
 ただ、発送経費がかさみ、会の財政の負担になりますので、メールやテープが利用可能な方は、できればそちらをご利用下さい。
 以上三つの方法で、お知らせをお届けしています。 情報漏れのないように、是非いずれかの方法で、和視協からのお知らせを受け取って下さい。

     その2 声のニュース和歌山
 タウン誌「ニュース和歌山」の記事を、グループ声さんの朗読で毎週発行しています。
 媒体は音楽CDで、普通のCDラジカセや、デイジープレイヤーなどで聞くことができ、聞いた後は、ポストに入れて返す返却方式です。 購読を希望される方は、畠中または和視協執行部までご連絡下さい。

     その3 「市報わかやま」について
 現在「市報わかやま」は、視覚障害者向けに、 @点字 AデイジーCD(音声版) B電子メール(テキストファイルを添付)の三つの方法で提供されています。
 まだ購読していない方や、媒体を変更したい方は、直接市の広報広聴課へ連絡するか、和視協執行部までお知らせ下さい。
◇和歌山市 広報広聴課 電話:435-1009 ファクス:431-2931
 メールアドレス:koho@city.wakayama.lg.jp

     その4 声の和歌山市議会だより デイジー版
 市議会だよりの音声版をデイジー版で送ってもらえます。
ご希望の方は、和歌山市 市議会事務局 議事調査課 電話 435-1120までご連絡下さい。

     その5 デイジー図書を聞いてみませんか
デイジーは、視覚障害者のために開発されたデジタル録音図書の規格です。
 1枚のCDに最長カセットテープ約50巻分の録音が可能で、再生するには,専用の再生機(プレクストーク)または,専用の再生ソフトウェアをインストールしたWindowsパソコンが必要です。
 デイジー図書は、CDの形で貸し出されるほか、「サピエ図書館」という、視覚障害者等のための電子図書館にも登録されており、登録図書は、インターネットを介して利用者のパソコンで、直接ダウンロードして利用することもできます。
 ちなみに、デイジー専用プレイヤー「プレクストーク」は、視覚障害者用日常生活用具の支給対象品目(1・2級手帳保持者)となっておりますので、市の障害者支援課(電話 435-1060)に問い合わせてみて下さい。

 以上です。

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人生私の歩んだ道

東和分会 北山 和代

 私は先天性白内障のため、全盲に当たるほどの視力しかありません。 普通校には行けず盲学校で学びました。 点字での生活この年になっても、不便さから抜けることができません。今でも字が読めず困ることが多いのです。
 昭和31年5月に、弱視の男性と結婚しました。夫は旧制中学まで普通高を卒業していますので、普通文字を使えます。 「あ〜、なんて便利なことか」と思ったものでした。
 「歳をとれば失明する可能性があるから、今のうちに、"あはき"の免許だけでも取っておいたしかいいんじゃないか」と、ある知り合いの盲学校教師から勧められ、嫌々、盲学校に入ったのです。 中学校を終えているから、高等部職業教育だけと勧められるままに盲学校の高等部に入り、私は経済的な理由で中学部で止めているため、高等部で彼と机を並べることになりました。 「あ〜、普通文字を使えるなんて便利なことだろう」と思ったものでした。 年頃の男女、親しみが湧いてきて彼の方から卒業を待たずにプロポーズされ、2人は情熱に負けてしまいました。
 私は、どのような形にしろ免許は全て持っているのだからと、若気の至り、彼がやっとの思いで取れたあんまマッサージの免許と、彼の住まいを改造して結婚することになりました。自宅営業しだすと、思いのほか客足は多く、生活にも困る事はなくやって行けました。
 昭和31年のことでした。 その後、働くこと一年、今度は類焼で火災に会ってしまい何もかもなくしてしまいました。 でも手に職がついているという事は心丈夫なことです。 夫は一人ぼっち、私だけが頼り、私の親の援助も断り進めてくれる生活保護をも頼らず、治療院に住み込みの助手として入りました。
 2人で立ち上がろうと、夜昼問わず働き通しました。 本当に苦しい時期だったと話し合ったものです。 4、5年間の間働き通し、また和歌山に帰り、小さい借家を借りさあ一から開業です、頑張ろうと誓い会いました。
 夫も頑張ってくれたし土地を買い求め夫のマッサージもよく受けました。
 家を建つのを目的に昔のように働きました。まだまだ若さも残ってるし、頑張ろうの一言に打ち込みました。「なせばなる」の一言に、2人が力合わせて打ち込みました。
やっとこじんまりした家も出来上がり、2人は幸せそのものになれたのでした。 私の父は若死でしたが、「お前のような男をそっちのけにする女は珍しい。もう怖いものは何もないだろう」と言って笑っていました。 それから、父はあの世に旅立ち、母の一人暮らしが始まりました。 私は自分なりに頑張る気は、人に負けないつもりだが、人々を大切に思う心で日々を送ったつもりです。今では夫も旅立ち、ただ1人施設で寂しい日々を送っています。
 今はもう新型コロナ一色、どこへも出してもらえず年寄り同士が「早くコロナが片付いてほしいね」、そればかり祈りながら寂しく暮らしています。
 夫も私を置いて天国へ旅立ち早4年、私の人生も90歳を目の前にして、もう長くないことでしょう。 どうか皆さんに頑張ってくださるようお祈り申し上げ、点筆を置きます。

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「ヒヤリハット」な出来事

河西分会 生駒 芳久

 2020年11月中旬、第3次新型コロナウイルスの感染拡大が始まった。 連日、新規感染者の数が過去最高を記録するようになっていた。 そんな中、地元のある当事者団体の会合があった。 私は勤務先の病院のコロナ感染予防対策方針に従って、その会は欠席すると連絡した。
 しかし当日になると、私は欠席したことをなんとなく後ろめたく感じ、悩みながら朝食をとっていた。 そんな時、妻から「体温を測ったら36.9度だった」と言う声が聞こえてきた。 何?37度を下回るとはいえ、平熱が低い妻にとっては発熱と言っていい。 そう言えば妻は2、3日前から時々咳払いをしている。 それに、1週間前、少人数ながら夫婦で会食にも参加した。 大変だ。 コロナかもしれない。 私はいろいろ悩んだが、どうすることもできなかった。
 それで午前中は畑ならコロナとは無縁だと思い畑の水やりや畝立てに出かけた。 それから家に帰って、昼食には取り立ての大根の葉を使ったチャーハンをいただいた。 なかなかいい味だなどと私が言った。 妻はそれには返事をせず、その代わりに「コロナは大丈夫だろうか」という心配そうな声が返ってきた。 やっぱりコロナのことを気にしていたのだ。
 それなら別の体温計で測りなおそうということになった。 測ると36.0である。おかしい!どうなっているのだろう?
そこで朝測った体温計でもう一度測り直した。すると「電池切れ注意!!」のマークが出ているというではないか。
もう一度別の体温計で測るとやはり36.0度である。 私はほっと胸をなでおろした。
 今回は、私たちが新型コロナ感染症と隣り合わせにいて、その不安から逃れられずにいることを改めて再認識させられた、ヒヤリ!そしてハット!した出来事であった。

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SNSって金の卵?

和歌浦分会 亀山 直美

 SNSを日本語で言うと、「社会的繋がりの場」となろうか。
 一方通行の発信ではなく双方向というのが重要なのだ。
 データ提供や通信販売にしろ、情報告知にしろ、趣味のコミュニティにしろ、インターネットはほぼ双方向で成り立っているといっていい。 掲示された情報を見た人はそれに対する疑問・感想を述べる手段を与えられている。 では、もう何十年も私たちの暮らしに根付いてきたそれとSNSの何が違うのか。 決定的なのは速さである。
 これまでは、差し出し手と受け手が情報をやりとりするために、早くても時間単位、遅ければ日単位のタイムラグを必要とした。
 140字以内でつぶやけば共感した人が気軽に返信してくれるツイッター、一対一で人目を気にせず会話できるライン、写真の発表に特化したインスタグラム、同じ趣味の人とコミュニティを築くミクシ。
 アイフォンをはじめとする携帯端末とデスクトップを併用することで、場所を選ばず時差も距離も超えて、SNSはそれを秒単位で行うことを可能にしたのである。
 稚拙な説明失礼いたしました。 肩凝った。 それで、いつまでも流行遅れ浦島太郎の私に、在学時の友達が口を揃えて言うのです、SNSを始めるようにと。 私の好きなアーティストさんの最新情報が受け取れるよとピンポイントで釣り上げられた結果、腰の重い亀山、ついにツイッターとラインを練習するに至りました。
 さて、何を隠そう、最初の壁は、ボイスオーバーによるアイフォン操作の習得。 そして無敵のラスボスは、文字入力であります(現在進行形でいじめられ中)。
 どちらも習得のこつは同じ。 一つ、可能なら中級・上級の先輩に実地あるいは電話越しでガイドされながら学ぶ。 これでイロハをマスターできたら一番幸せ。 一つ、趣味の分野に手を出す。 なにせ初期操作に必須のパスワード入力やキーワード検索の段階で手間取るのですから、独学は誠に馬力が要るのであります。 くじけずトライアンドエラーを繰り返すには吸引力やご褒美が効果的。 私は好きなアーティストさんの情報が知りたい一心で、ツイッターをアップストアからダウンロードし、ID登録をし、検索をしました。
 パソコンをお持ちの方は、ぜひ利用してください。 アイフォンで嫌な作業は全て押し付けてしまうと効率アップです。 PCトーカーをネオにアップグレードすれば、グーグルクロームを音読してくれますから、ずいぶんできることが増えます。 グーグルクロームはツイッターはもちろん、くせはありますがラインも拡張機能から操作することができます。 アマゾンプライムやユーチューブも、ネットリーダーより軽量に、広告をブロックしながら視聴できます。
 パソコンをお持ちでなくても、ノーパソをレンタルなどして、ラインやツイッターの登録を済ませ、一月使って道筋を付けてから、アイフォンの捜査練習がてら、切り替えてはいかがでしょうか?PCトーカーネオの体験版は一月で試用期間が切れます。
 私がSNSの世界に飛び込んで強く感じたのは、宝物が見つかりそうな予感です。 止めどなく流れていく情報の流沙から自分に必要な砂金をつかみ出す楽しさ。 ニュースや人々のつぶやきから、未知の分野に興味が沸く興奮。 この新時代のツールは、幾つになっても、どんな時節であっても、日常を活気づける芽がそこここから顔を出していることを、怠惰な私に思い出させてくれました。

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出 会 い

東和分会 寺本 津規子

 白い杖の原稿募集の季節が来ると、言葉や文章表現の苦手な私は、リハビリの月と決めてパソコンに向かっています。 今年は、新型コロナウイルスの流行により、いろいろな行事が中止となりました。
 生活も様変わりして、どちらかと言うと家でじっとしていられない私も年齢とともに、外出がおっくうとなり、行事の中止や外出自粛モードに、密かにほっとして過ごしていましたが、ちょっと運動不足が気になっていまして、以前から夫に、「退職したら紀伊風土記の丘に歩きに連れて行ってね」とお願いしていました。 そして5月の末に夫が退職したあくる日から、朝食を済ませて歩くのが日課となりました。 最初は急な坂道から登ったりして、息が切れたり足の鈍いだるさに限界を感じて何度も休憩をしながら、1ヶ月続いた、2か月続いたとか言いながら、7か月が過ぎました。
 7月ごろになると、展望台の広場でラジオ体操をしている人たちを横目に見ながら歩いていましたが8月ごろになると、6時半に展望台につくようになり、皆さんの仲間に入れてもらいラジオ体操をするようになりました。思い切り前屈や捻転は、ストレッチが心地よく。 忘れかけていた体操も間違えずにできるようになりました。 8月のお盆のころになると、体操に参加する人が増えてきて、展望台の広場では狭くなり、下の資料館近くの広場でするようになって、2・30人が集まっていました。 日の出が遅くなった11月からは、6時半のグループと、7時からのグループに分かれてするようになり私たちは、7時からの体操に間に合うように家を出ています。 お月見の日には、すすきや萩の枝を切ってバケツに入れて持って来てくださって、分けていただいたり、挨拶を交わすだけの方々に、きれいに紅葉した葉っぱのプレゼントや、手作りマスクをいただいたり、ご自身が書いたと言う本をいきなり4冊も手渡されて、びっくりです。
 以前は近所でお会いした方や、人の気配を感じたときには、気持よく誰彼なしに挨拶をしていたのですが、かなり昔のことに、ご用を足していらっしゃる方に挨拶してしまって、とても恥ずかしい思いをしたことがあり、その時期に「さっきもあったで」と、同じ人に何度も挨拶してしまって気まずい思いをしてから、相手から声ををかけていただけるときは良いのですが、恥ずかしながら近所ではこちらから先に挨拶することができずにいるのです。 最近、我が家の横にできた4件ほどのおうちの方ともうまく挨拶ができずにいます。 何軒目のおうちの人か、お顔もわからないし、犬の散歩に出ても、相手も、犬を連れていて、向こうも声を出さずにじっと立っているのはなんとなくわかるのですが、気まずいのです。 「そんなの気にしないで、挨拶したらいいやん」と以前に、ママ友に言われたこともありますが、とても意気地なしなのです。 しかし風土記の丘を歩いている人に誰彼なしに、ご挨拶できるのが、とても、とても気持ちが良いのです。そして、今度は私の「おはようございます」と夫の「さようなら」が数秒の差で重なるのです。 私だけが大きな声で「おはようございまーす」と気持ちよく挨拶していると、「一緒にラジオ体操していた人やー」と、夫。 「あーっ、恥かしい、さきにおしえてよー」。 それから夫も余裕があるときには、「さっきあった人や」と教えてくれて、山歩きの時だけは、挨拶がとても気持ちよいのです。
 山歩きの先輩方は、30年とか、10年、5年とか、皆さん足が速いうえにおしゃべりも弾んでいます。 私は80p程のロープを輪にしたもので夫
に手引きをしてもらっています。 まだ歩き始めのころに、「そんな風にして歩いている人、みたことあるで」と話してくれた人がありました。 視覚の先輩方も時々歩いているのでしょう。  寒くなって長続きするだろうかと思っていましたが、二人で歩くと言うこともあって頑張っています。 コロナウイルスに負けずに、しっかり食べて歩いて病院のお世話にならないように、頑張って歩きたいと思っています。
 いただいた本の1冊「ネオン川から海へ流された男」由木毅(ゆきたけし)著、上・下巻は、鳥取県に生まれ、和歌山へ集団就職されて、親友の遺言をきっかけに、北ノ新地で5軒のナイトクラブ経営をしていた著者が、水中写真家に転身して、国内外の数々の最高賞を勝ち取り、激しい渦に引き込まれ、サメの群れに取り囲まれ、南太平洋で漂流者になり、写真界の巨匠と出会います「一部帯封より引用」。 点字図書館にプライベート録音をお願いしているところです。
 完成しましたら点字図書館に置いていただけるようにお願いしたいと思っています。 私のリハビリにお付き合いいただき、ありがとうございました。

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明日は我が身

河北分会 南部 照明

 私は貧しい農家に生まれました。
 物心ついたときには、戦争が始まっていてひもじい思いをしたものです。 そんな中にあって、どういうわけかSPレコードがたくさんあって、蓄音機のネジを巻いて聞かせてくれました。 針をレコードにおろすときに、傷をつけると進まなくなり、東京の落語家の三遊亭歌奴の「山の穴、穴」のように同じ歌を歌い続けるので、手で針を上げないと次へ行かないので触らせてもらえませんでした。 そんな訳で、昔の歌をたくさん覚えました。
 私は、昭和53年からカラオケを始めたので、人生の半分も歌い続けています。 丁度その頃、点字講習を終えた人から、「何か点訳して欲しいものはないですか」と聞かれ、即座に歌の歌詞を書いて欲しいと頼んだところ、歌謡曲はもとより、民謡もあったので、これで忘年会等の宴会で盛り上がったのを覚えています。 私は、お酒が入らないと歌えなかったので、賑やかな歌が中心で飲み仲間が増えてきました。 だから、今のように真面目に聞いてくれず、そうかといってそれに腹を立てる事はありませんでした。 例えば、都はるみと岡千秋の"浪花恋しぐれ"のセリフで、「そら、わいはあほや」と言うと、「そうや」と、ヤジが飛んできます。 友達の十八番は、"だんちょね節"だったのですが、運悪くというか幸いというか、カラオケになかったので、アカペラで歌っていました。 この歌詞の中で、「いやだいやだよ」というのがあり、その部分に来ると、「いやならやめとけよ」と、いつものパターンのヤジで盛り上がります。 そうかと思えば、「うまいなぁ」と言ってくれるので、「そうやろ」と言うと、「大した事ないがな」と、当時のダブルヤングのものまねをしたり楽しいお酒を飲みました。 世の中には本当に歌の下手な人もいて、思わず笑いそうになり、太ももをつねって笑いをこらえたこともありました。 先に書いた"だんちょね節"の友達もそうで、彼の場合は笑っても文句をいいませんでした。 私はと言えば、楽譜を見て覚えたわけではないので、聞き間違いで歌う場合もあり、そんな時は音程が狂っているかもしれませんが、特に下手だと思った事はありません。 人一倍、うぬぼれが強いせいかもしれません。 それでも、あるスナックで点数の出るカラオケで、93点が何度も出たことがありました。
 このスナックでは、93点以上を出すとジュースをくれることになっていて、私は何本ももらったものです。 いくらなんでもこんな高得点はおかしいと言っていたら、機械を変えたところ、私の歌は80点そこそこでこれが本来の点数だと納得したものでした。 スナックをやっている店の他、カラオケ教室をやっているママもいて、そのママによく言われたのは「何回も歌って暗記しないと上手になれないよ」と言われました。 最近ますます難聴が進み、カラオケの音が聞けず、イントロの時から小さい声で口ずさんでいるのに、音程が合っていないことが何度かあります。 俗に言う、オンチはこれかなと思うようになりました。
 音楽に音合わせができないのです。それでも、私はカラオケが好きなので、毎週欠かさずカラオケ喫茶へ行っていましたが、今年になって、コロナに邪魔されて回数が極端に減って、ますますオンチになってきました。 こんなにも長く歌い続けられたのは、ボランティアさんにもらった本がボロボロになった頃、1995年に、ヘレンケラーの図書館が作成した本が出て、買い求めたのもが今も手元にあり、どうしても歌いたい歌はカセットに録音して、何度も聴いて書き写したのもたくさんあって、ほとんどの人が新曲を歌う中にあって、私はずっと懐メロを歌っています。今は、ヘルパーさんと2人だけで、カラオケボックスに行っています。
 話は変わりますが、私たちはお世話になってばかりなので、世間に恩返しはできないものかと考えた時、鍼マッサージしかできないのだからと、老人ホームへ治療に行きました。 そこで口癖のように注意した事は、「こけたらアカンで、寝たきりになるで」でしたが、かく言う私が転倒して圧迫骨折して、腰が曲がってきて見られた姿ではありません。
 辛うじて何とか歩けるのも、同行援護のおかげで、手押し車でヘルパーさんと歩いているからで本当に感謝しています。
 後は和視協の人たちと会える日を待つばかりです。

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3分間のミステリー

東和分会 みーこ

 新型コロナウィルス感染症の第二波の感染者が毎日増加していて、おまけに猛暑真っ最中のある朝の出来事です。
 私の朝食のメニューは基本的に夏はインスタントコーヒー、冬はココア、それとトーストにシュガーバター・フルーツ・ヨーグルトと言う感じのごく簡単なものです。 朝食の準備といってもいつも特に何も考えずテーブルを拭いて、お湯を沸かしている間にパンを焼き、コーヒーをカップに入れると言うように自然と流れていきます。
 ただトラブルなどがあると、ペースを崩してしまうこともあります。
 この日もバナナの皮を捨てようとしたのですが、ゴミ箱にゴミ袋がセットされていなかったので少し手間取ってしまい、危うくパンを焦がしてしまうところでした。 準備も終わり「いただきまーす」いつも通りにまずはコーヒーをひと口、「あれっ」味がしません。
 まさかと思いながら、恐る恐るカップに鼻を近づけてみました。
 やはり匂いもしません。 「とうとう感染してしまったのかも」、でも毎朝必ず測っている体温には異常はないし、心当たりは全くありません。 よく考えてみると、最近少し体がだるいとか疲れたとか感じることもあるけれど、それは猛暑のせいなのでは?でも味覚と嗅覚に異常があるのは事実なので、この2週間ほどの間何をしていたのか記憶をたどってみました。
 ふれ愛センターの教室は大丈夫。 でもどこかに出かけたかも?
担当していただいたガイドヘルパーさんは誰だったっけ?誰かにうつしてしまっているかもと思うと怖くてパニックで思い出すことができません。 とにかく事業所に連絡しないと。 他の利用者さんに感染させないようにとか、家族にも出かけないように言わないととか、ふれ愛センターにも連絡しなければとか。 今私は味覚、嗅覚以外症状が出ていないので多分自宅療養になるのかな?食料や日用品の備蓄はあるので1ヶ月ぐらいは大丈夫。 入院となると保健証・障害者手帳・音声の体温計は用意しておこうとか、パニックになっている私と驚くほど落ち着いている間を行ったり来たりしているリアルな私がいました。
 テーブルの上には、飲み掛けのコーヒーと手付かずの食事があります。 残したままだと、後片付けするのも大変だろうな?私も今度いつ食べられるのかわからないしなぁと思って、がんばって食べることにしました。 ヨーグルトを口に入れたとたん、思わず「ああやっぱりフルーツのヨーグルトはおいしいなぁ」と思わず声に出していました。 どういうことなのでしょう。 フルーツな甘酸っぱい味と心地よいヨーグルトの冷たさが口いっぱいに広がっていたのです。 トースターから香ばしいパンとバターの香りが漂っています。 落ち着いてカップをよーく見てみると、なんとバナナの皮を捨てるのに手間取ってしまい、いつものペースが崩れて、コーヒーの粉を入れていなかったのです。 3分ほどの事なのですが、ホットしたのと同時に疲れました。 いろいろな意味で、コロナの怖さを体験した気がします。

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前を向いて、今を生きる

和歌浦分会 奥野 幸子

 新型コロナウイルスが世界中に、あれよあれよという間に広がった。有田中でも初期に患者が見つかりドキッとしました。
 死者も出て大変なことになるのかと思ったが治まった。 その後、国内や世界では患者数や死者数が「うなぎ登り」に増えた。
 日々の生活においても、「マスク、手洗い、うがい」「不要不急」の外出をしない、と一気に不自由な生活になった。
 私は、6年前、自分が目の手術の失敗から失明寸前になり、その後の再手術(大阪)で眼圧が下がり明るさも少しとり戻し、拡大読書器で文字の読み書きができるまでになりました。 この6年間、車も乗っていたのに、ボランティアもやらせてもらっていたな、と悔やんで落ち込むことが多かった。 今できること嬉しいこと喜べることなど小さな感動、自然の音、におい、吹く風、せせらぎの流れなどに生かされている力、生きる力を与えられました。
 自由なんてちっぽけなもの残っている機能でやれることをやるのだと悟りました。
 感謝の言葉「ありがとう」を心から言って友人や周りの人の親切を素直にありがたいと思う。 障害者になって人の親切がなければ生きていけない。 そこで、くよくよ考えないで上手にあきらめることも大切と思う。 自然や空をながめ一人じゃないのだと深呼吸。
 ひとつでも社会に貢献することはないか?
 コロナは大変なことではあるけれども、人間ひとり一人が助け合って生きることを教えている、限りある命、毎日を機嫌よく一日一日を大切に小さな事の積み重ねどうでもいいことはあきらめて前進していくのです。 心を明るく「えがお」で今できることは何だろうと思いつつ考えつつ。

  ☆つたない川柳
 ・絵手紙の四季折々の贈り物
 ・ウイルスに日本列島沈みけり
 ・相づちを打っては笑いあっている
 ・今日もまた濃い目のタレに水を足す
 ・合掌の十指人間らしくなる
 ・毎日は普通がいいよ普通がね
 ・毎日を生き生きさせる好奇心
 ・方言が落語になって笑う寄席

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和歌山の県民性

新光分会 能澤 義和

 一向に終息が見えないコロナの悪夢が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 コロナはもううんざりと思いますので、その話題を離れてここでは、先日耳にした和歌山の人の県民性についての面白いデータがあったので少しだけ紹介させてください。
 一口で紀州人の県民性を語るのは難しいですが、和歌山の人は、概して白黒はっきりした性格で、義理と人情を大切にする人が多いようです、ところが、猪突猛進する人も多く、周囲が見えなくなってしまうこともあるようです。 皆さんはいかがですか。 思い当たる節はありませんか。 更には、和歌山の人は極端な目立ちたがりやは少ないようで、出る杭にはそれほどならないようですが、ただ、思ったらそのまま口にしてしまう人も多く、墓穴を掘ることも多いようです。 注意したいものですね。普段から隠れたる闘志は充分にあって、いざやるときはやるという人が多いのも特徴です。 これらが紀州人の性格のようです。
 ところで、和歌山出身の有名人と言えば、明石家さんま、小林稔侍、坂本冬美、津本陽、神坂次郎、佐藤春夫、中上健二、西本幸雄、東尾修、南方熊楠、松下幸之助、それにあの金満の富を築いた紀伊国屋文左衛門といった人がおられますね。
 そうそう、テレビの暴れん坊将軍でもおなじみのあの八代将軍徳川吉宗も忘れてはいけませんね。 他にもたくさんおられるとは思いますが、もっと私たちに身近にも偉大な人がおられます。 和歌山盲学校の第2代校長になられた金成甚五郎先生です。 金成先生は後に日本盲人会連合の会長にもなり、東京の日盲福祉センターの建設もされています。
 このように、和歌山はたくさんの偉人を世に送り出しているんですよね。 すごいですね。 少しでも肖りたいものですが、ここにも和歌山の県民性と通じるところがあるのかもしれませんね。
 一方、紀州人にはもう一つ別の顔もあるようですよ。 それは、経済に強くお金に執着する顔です。 預金の額は全国でもトップクラスのようですね。 皆さんはどうですか。 お金はたっぷり貯めてますか。 私の場合、そこはちょっと違うところですが。 余計なこと言ってすみません。 とにかく、早くワクチンが普及して一日も早く元の生活にもどりたいものです。
 皆さんのご健勝をお祈りいたします。 ありがとうございました。

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編 集 後 記


 今号も、最後までお読み下さりどうもありがとうございます。
 毎年この機関誌を編集してくれている北口さんが、目下体調不良につき静養しており、急遽こちらにお鉢が回ってきた次第です。 ですので、俳句や川柳を掲載する「文芸コーナー」や、名物規格の「クイズコーナー」は、今号では残念ながら休載となってしまいました。
 名編集長の来年度の復帰にどうぞご期待下さい。
 暗い夜を耐えれば、必ず明るい夜明けがやって来ます、このコロナ禍も、今年の秋か来年の春にはきっと終息して、以前のような平穏な日々が、かならず戻ってくるものと信じます。
 最後になりましたが、この1年に皆さんから和視協にいただいたご理解とご支援に対し、深甚なる謝意を表しますとともに、今後ともよろしくお付き合いのほど、お願い申し上げ、編集後記といたします。



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和歌山市視覚障害者福祉協会機関誌「白い杖」第49号
令和3年3月吉日発行
発行者 和歌山市視覚障害者福祉協会
編集責任者 畠中 常男

編集スタッフ
北口 豊  幸前 勇  寺本 津規子
松下 淳二  畠中 常男

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